...実は円錐形(えんすいけい)の廻転錐(かいてんきり)を横から見たところでありまして...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...外から見たところでは他の船乗衣類箱と同じようだった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...3.彼が新聞で見たところでは雙方共大々的妥協の態度を示したらしい3621.あまり妥協的にやると...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...わずかばかり見たところから...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...その弟は見たところ実に落ち着いた男であったが...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...外部から見たところでは光のない蒼白(あおじろ)い彼女の存在も...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...見たところでは頭の先から足のうらまで対(つい)の打扮(いでたち)でありましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...表面見たところでは景気に変りはない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...この問題の性質から一般的に見たところで...
夏目漱石 「手紙」
...振り返つて見たところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見たところ一つもありませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見たところ、三十過ぎにも見えますが、それは氣性者(きしやうもの)によくある線の堅さから來る感じで、二十八の豊滿な大年増、鼻も顴骨(くわんこつ)も高く顎(あご)が開いて、決して醜(みにく)いといふ程でなくとも好感の持てる顏ではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私が見たところでは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...見たところも立派だ」「それでも――」「私が極(き)めたことだ」ついに...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...茶屋の者よりうけたまわって見たところ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...見たところ、豪家の一人むすめッて風俗さ――連れて行ってやりゃあ、まあ、包み金にはありつくだろうが、それでこのあたしはどうなるんですえ?」濁った目を見すえて、「このお三は、どうなるんですよう?」「いや、わしは、礼物(れいもつ)を、あてにしているわけではない――ゆきがかりゆえ、面倒見てやろうと思うばかり――」二三お三婆は、どうしても、法印の本心がわからぬというように、「ねえ、島抜けの――まさか、おまはん、本気で、うちへ連れてもどすの何のといっているのではあるまいね――若し、そんな後生気(ごしょうっけ)を出したのなら、大馬鹿ものだ」「どうしてな?」「どうしてといって、おまはんは、自分が、ソレ、天下のお訊ね者ではないか――娘がいなくなった、どこへ行った、大変だ――と、わめき立てているところへ、この女を連れて、のっそりと、あらわれて見なさいよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...見たところ遅鈍の如き豚が鋭い感受性をそなえているとは意外である...
武者金吉 「地震なまず」
...破って見たところ...
吉川英治 「松のや露八」
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