...あわれ主税をして見せしめば...
泉鏡花 「婦系図」
...以後の見せしめに...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そのお仕置き場の回りにぐるっと竹矢来(たけやらい)を結って……」何月何日には見せしめのために...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...これを見せしめよ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...其の監獄に携へ往きて母子を會見せしめたるに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ただワーテルローの中にあるもののみを見せしめよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「待て、主人、どこへ行く」竜之助は呼び止めると、「このごろは諸国の浪人や無頼漢(ならずもの)が入り込んで、商売人泣かせを働いて困るじゃ、見せしめのため、お代官へ行き申す」「待ってくれ」竜之助はこの時、腰に差していた刀を鞘のまま抜き取って、亭主の前に置き、「では此刀(これ)を取ってくれ」「この刀を?」「うむ、僅か三十文の銭のために縄目(なわめ)の恥にかかるのはいやじゃ、この一腰(ひとこし)を抵当(かた)にとってくれ」「へえ、左様でございますか」三十文の抵当に刀一本...
中里介山 「大菩薩峠」
...その出世にあやまられた一つの見せしめなんでございまして」「いったい...
中里介山 「大菩薩峠」
...欧羅巴がいい見せしめです...
中里介山 「大菩薩峠」
...グズグズ言わさず――見せしめの為だ――早速片付ちまいねエ」(五)山田を始め七人の運命は...
羽志主水 「監獄部屋」
...お前にもあれがいい見せしめだぞ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...食物を販売する商人に徳義心のないのは一番危険だよ」とかかる現象を文明者流に見せしめば何とかいわん...
村井弦斎 「食道楽」
...(b)ある人たちを他の人たちへの見せしめのために処罰するというのが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よい見せしめじゃ」鐘巻自斎が小野忠雄の門から飄然(ひょうぜん)と出て行くと...
吉川英治 「剣難女難」
...見せしめのために」と...
吉川英治 「三国志」
...申さぬと、先ず見せしめに、その老(お)いぼれの首から斬り離すぞ」「知りません...
吉川英治 「日本名婦伝」
...(裏切者のよい見せしめ)とのみで...
吉川英治 「源頼朝」
...世道の見せしめであると思った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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