...しかしそれは第三者と全然見ず知らずの間がらであるか...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...見ず知らずの二人は...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...見ず知らずの者を泊めると...
田中貢太郎 「山姑の怪」
...それをお話し申しましてもよろしゅうござりますけれども見ず知らずのあなたさまをこんなところにいつまでもお引きとめしておきまして御迷惑ではござりますまいか...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...況んや見ず知らずの他人に於てをやである...
田山録弥 「孤独と法身」
...見ず知らずの他国に来ている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...見ず知らずの飯場頭(はんばがしら)からわずかの合力(ごうりき)を仰ぐところであった...
夏目漱石 「坑夫」
...見ず知らずの最初いだき入れて介抱の心切は...
一葉 「暗夜」
...田舎上りの見ず知らずの男に身をまかせて京を離れなければならなかった自分が自分でもかわいそうでかわいそうでならなかった...
堀辰雄 「曠野」
...作者とは見ず知らずの例へばこの場合の如き単なる一読者であつた時でさへも...
牧野信一 「「樫の芽生え」を読みて」
...「見ず知らずの人は一椀(わん)の麥飯も喰はしては呉れない...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...見ず知らずの通行人の註文をとる方がましではなからうか...
宮地嘉六 「老残」
...見ず知らずのあんた様から...
三好十郎 「斬られの仙太」
...この見ず知らずの友は...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...それを見ず知らずの人にも売ってあるいたことが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...見ず知らずのあたしにどうして下さるんですか」「あたしも女だからよ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...見ず知らずの者にははっきりしている...
横光利一 「夜の靴」
...「見ず知らずの此方に...
吉川英治 「剣難女難」
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