...ゆくりなくも巨人病に罹(かか)った哀(あわ)れな武夫少年の身の上を思った...
海野十三 「地球盗難」
...何故?妾はゆくりなくも...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...明治二十四年四月 平文彦この文、もと、稿本の奧に書きつけおけるおのれがわたくし物にて、人に示さむとてのものならず、十七年があひだの痕、忘れやしぬらむ、後の思ひでにやせむ、とて筆立でしつるものなるが、事實を思ひいづるにしたがひて、はかなき述懷も浮びいづるがまに/\、ゆくりなくも、いやがうへに書いつけもてゆけるはて/\の、かうもくだ/\しうはなりつるなり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...今ゆくりなくも泛(うか)び上ってきたのであった...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...アリョーシャはもとより、この最後の事実については、ゆくりなくも、町のことならば何から何まで知っている例のラキーチンから聞かされたのであったが、いうまでもなく、聞くと同時に、すぐにまた忘れてしまった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ゆくりなくも嚇(おどか)された音無しの怪物に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゆくりなくも私は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...山王帽子(さんわうぼうし)の山々をゆくりなくも見渡す...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...第十章読者には先刻お馴染の、この市の慈父であり恩人であるところの警察部長の邸に集まった役人連は、ゆくりなくも、重なる不安と焦燥からげっそり痩せ細った顔を、互いに見合わせた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...或月の好い夜にそれをゆくりなくも思ひ出し...
堀辰雄 「姨捨記」
...ゆくりなくも思ひ出されたりするのである...
牧野信一 「喧嘩咄」
...ゆくりなくも Robert Stevenson 作“New Arabian Night”を思ひ浮べて...
牧野信一 「浪曼的月評」
...ゆくりなくもあの切れ長の漆黒の眼差がシットリと濡れて笑っていた...
正岡容 「寄席」
...中にゐる見物人の中の誰れよりも此の見せ物とゆかり多い一人の男が今ゆくりなくも立ち止つて聞きほれてゐるとは知らずに唄つてゐた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...ゆくりなくも出来上ったのがこの公式なのだ...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...そのうちから、わずか四十六名だけが、ゆくりなくも今、大望を仕遂(しと)げて、その報告をなすべく亡君の菩提寺(ぼだいじ)へ引揚げる途中で――ふたたびこの門前を通ったのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ゆくりなくも彼は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ゆくりなくも今、大蔵の名を見出して、武蔵は茫然――別れた者たちを、思い出しているのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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