...―――いとせめて花見ごろもに花びらを秘めておかまし春のなごりに二十「あんた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...見ごろの時分をはずさず高雄の紅葉を見に往きたいと思っていると...
近松秋江 「狂乱」
...花見ごろには、お庄も学校の隙(ひま)にここの店番をしながら、袋を結(ゆわ)える観世綯(かんぜよ)りなど綯らされた...
徳田秋声 「足迹」
...一紅葉(もみじ)はちょうど見ごろ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...花見ごろから田植の始まるころまで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...花はいまが見ごろであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...こちらの紅葉も見ごろになっていようと思って出かけて来ました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼女を見ごろしにすることしかできない...
山川方夫 「非情な男」
...獄中の主を見ごろしに捨て去らんなどは思いもよらぬこと...
吉川英治 「黒田如水」
...見ごろしにする理由はない...
吉川英治 「黒田如水」
...「劉備を見ごろしにしては...
吉川英治 「三国志」
...「鎌倉どのの恩顧にこたえん」として寄手に拠った多くの地方武者(じかたむしゃ)をみすみす中央の六波羅は見ごろしに見すてていたようなものである...
吉川英治 「私本太平記」
...危険にさらされている敵中の孤児を見ごろしにはならない...
吉川英治 「私本太平記」
...見ごろしにしていいつもりか」「だからこそ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...月輪(つきのわ)の里の八重桜は今が見ごろだった...
吉川英治 「親鸞」
...見ごろしになし得ない仏者である自分にも...
吉川英治 「親鸞」
...のめのめ見ごろしにするという法があるか...
吉川英治 「親鸞」
...その前の今がちょうど見ごろだというわけであった...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
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