...先生自身にも遺憾(いかん)ながら判然と見きわめがつかないらしい...
芥川龍之介 「毛利先生」
...瀬古 僕はワットーの精神でそのデカダンの美を見きわめてやる...
有島武郎 「ドモ又の死」
...攻勢防禦だ」と人数の少い方の通路を見きわめると...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...そのぴかぴかの正体をもう少しはっきり見きわめたいと思った...
海野十三 「恐竜島」
...そのものの正体を見きわめると...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...真に有意義なる道を見きわめてはじめてそこに活用し...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私の上に影響したであろう反応を見きわめるために...
谷譲次 「踊る地平線」
...それともただの『二ルーブル』であるかを見きわめるためだったかもしれない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...すべての幕僚の双眼鏡は皇帝のさし示すその「雲」を見きわめようとした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...死んだと見きわめをつけるべき一品の証拠でも出て来たのなら...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいは画の欠点を見きわめ得たか……そうした場合であるらしかった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...科学というものは自然の本体を見きわめ...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...光線の関係などを見きわめております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何年と見きわめもつかない生活を東京で続けていたら...
林芙美子 「新版 放浪記」
...そうして事件の真相を十分に見きわめるまでは突然の正覚をひとにさとらせぬほうがいいというところへ到達したのでしょう...
久生十蘭 「ハムレット」
...はっきりと見きわめられなかったのに...
火野葦平 「花と龍」
...性格の欠陥と見きわめつけば益決定的に判断する傾きになり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを究極までではないとしても、少なくともそれを自らは望むことができないのだとわかるまで、深く見きわめる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索