...ただ見かけだけを探つて安心しきつて...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...家のなかの雑用だが――彼は見かけだけは稜々(りょうりょう)たる男ぶりだった...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...むしろ見かけだけのものだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...なるほどまた見かけだけ確保しているにすぎないけれども...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...何か相当な賄賂(わいろ)でも期待して訴訟を見かけだけ続行するということも...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...見かけだけに頼って...
久生十蘭 「肌色の月」
...石田夫妻は、石田氏がまだ農林省の下級技官だった時代に、先代に見こまれて夫婦養子の縁組みをしたが、見かけだけは、胆(きも)をつぶすような宏荘な邸に住んでいたため、わずかばかりの俸給で身分不相応な体裁を張るのに、何年となく、血のにじむようなやりくりをしてきたものだった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...見かけだけはいかにも勇壮らしい人々のように...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...見かけだけは立派でも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...見かけだけは堅牢な家庭生活を築き上げていた...
平林初之輔 「犠牲者」
...見かけだけはそっくり完全な...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...そして見かけだけは飽くまでも高踏的に……などゝ熱心に研究しながら歩いて行く...
牧野信一 「貧しき日録」
...見かけだけの接近にすぎなかったからである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...男の側から見かけだけは荒っぽく扱われている日本の女こそ...
宮本百合子 「異性の友情」
...それは見かけだけのことで...
山本周五郎 「落ち梅記」
...見かけだけ美しくて...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...みんな見かけだけの江戸ッ子で...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...見かけだけでも頑固らしい...
夢野久作 「ココナットの実」
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