...それをじつと見おくるのでした...
石川三四郎 「浪」
...それを見おくると...
海野十三 「太平洋魔城」
...それを見おくるためにあとにしたがいました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...それを見おくると...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...・かげは楠の若葉で寝ころぶ・橋の下のすゞしさやいつかねむつてゐたわかれきて峠となればふりかへり・風のてふてふのゆくへを見おくる仲哀洞道登りつめてトンネルの風落穂ひろうては鮮人のをとこをなご・こゝろむなしく旅の煤ふる六月十日今日も暑い...
種田山頭火 「行乞記」
...極楽浄土はこゝにあり!・明ける水音のする枯木焚きつける朝の蚊のするどくてあれもこれも・庵にも赤い花が咲いてゐる日ざかり・見おくるかげの...
種田山頭火 「行乞記」
......
種田山頭火 「行乞記」
...改作・からりと晴れたる法衣で出かける追加二句みんな寝てしまつてゐるポストのかげがはつきり見おくるかげは見えない松むし鈴むし(樹明君に)八月十五日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...・落ちついてどちら眺めても柿ばかり・ゆふべうごくは自分の影か月夜のわが庵をまはつてあるく・月からこぼれて草の葉の雨夕雨小雨そよぐはコスモス・ぬれてかゞやく月の茶の木はわが庵は月夜の柿のたわわなる壺のコスモスもひらきました□しぐれてぬれて待つ人がきたしぐれて冴える月に見おくる月は林にあんたは去んだ十月十一日労(マヽ)れて朝寝...
種田山頭火 「其中日記」
...・こんなところに師走いそがしい家が建つ・枯れつくして芭蕉葉は鳴る夜の片隅・遠く鳥のわたりゆくすがたを見おくる・寝しな水のむ山の端に星一つ・あすはお正月の御飯をあたゝめてひとり十二月廿七日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...雨ふらしめと燃えさかるどこにも水がない枯田汗してはたらくまいにちはだかでてふちよやとんぼや炎天のレールまつすぐもらうてもどる水がこぼれるすずしくも鉦たたきよ鉦をたたいてどこにゐる月のあかるさ旅のめをとのさざめごと鳥とほくとほく雲に入るゆくへ見おくるけふの暑さはたばこやにたばこがない月は澄みわたり刑務所のまうへ九月...
種田山頭火 「草木塔」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
...おびただしく流れ動いてゐるものを空白のなかに見おくるばかりなのだ...
原民喜 「火の子供」
...門のべに立ちいでて白き路をながめ空しく人かげを見おくる...
室生犀星 「忘春詩集」
...アパートの女達はこの小さい葬ひを偶然に見おくるやうになつてゐた...
室生犀星 「めたん子傳」
...自分が堕落に向ってゆくのを黙って見おくる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのうしろ姿(すがた)を見おくると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...不安そうに見おくる少女たちの視界(しかい)をはなれて...
吉川英治 「神州天馬侠」
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