...ちょっとお床を敷いてやってちょうだいな」われながら驚くほどやさしく愛子に口をきく自分を葉子は見いだした...
有島武郎 「或る女」
...そこのオーケストラの中でバイオリンをひいているマクスを見いだした...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...空間化された「時」だけでは取り扱う事のできぬ現象を記載するために最も便利な「時」の代用物を見いだした事である...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...その時はすっかり話が別だったに相違ない! わたしはさっそくもっと適当な活動を見いだしたことと思う...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...鉄門と庭とを見いだし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それを見いだして...
永井隆 「この子を残して」
...ウラニウム原子がぽっかり二つに割れるのを見いだしたんだ...
永井隆 「長崎の鐘」
...おれはおれ自身の中に見いだした...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...お見いだしなさるべく候...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...家々の入用ぐらいのものはその中からでも見いだし得る...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ぼくより小さいカンカン蟲の一少女を見いだした...
吉川英治 「折々の記」
...いずれは由縁(ゆかり)へお身を潜めているものと思われますから」「む! たのもしい」尊氏は俄に一縷(いちる)の光を見いだしたようだった...
吉川英治 「私本太平記」
...なにを見いだしたかおどろきの声をはずませて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そうしてそれぞれの世代が人間の智慧と人格とにおいて最も深きものと考えるさまざまの点をこの教師の内に見いだして行くことになる...
和辻哲郎 「孔子」
...わたくしはこの像に美しさを見いだしたことが何となくうれしかった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ところが考察をすすめるに従って仏教思想がいかに根深くこれらの時代の日本人の精神生活の根柢となっているかを見いだし...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...もっとも自分は伝宸翰本において個々の項目の間に内的連絡のある並べ方を見いだし...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...ほぼ五十個所を見いだした...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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