...己(おら)が方で座敷が要るんだ...
泉鏡花 「婦系図」
...それは丁度僕達が家を建てるために要る石やなんかを手に入れるのに...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...革命的思想が要る...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...勿論日本の官憲の旅行免状が要るんでしょう...
大杉栄 「日本脱出記」
...「何(ど)うだ金が要るのか...
薄田泣菫 「茶話」
...東京はタイクツな町だ男も女も笑わずにとがった神経で高いカカトで自分の目的の外は何も考えず歩いて行く東京は冷い町だレンガもアスファルトも笑わずに四角い顔で冷い表情でほこりまみれでよこたわっている東京では漫画やオペラが要るはずだとうなずける...
竹内浩三 「東京」
...さりとて勝つ為には必死の努力が要るし...
太宰治 「正義と微笑」
...今日は俺ん部屋に火が要るって...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...「要るんで、お由羅方の誰かの指金で、捕らしたのだろうが、斉彬さんが、御家督ときまったと聞いたら、びっくりして、戻すだろうと――若旦那、そうでござんしょうか?」「そうらしい...
直木三十五 「南国太平記」
...お歯に合わないほどの金が要ると思うから...
中里介山 「大菩薩峠」
...が新しい土地を開拓するには忍耐と勇気とが要る...
中野秀人 「第四階級の文学」
...面積が沢山要るということに尽きるであろう...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...――何んか要るものはないかえ――近頃の食物は何う」お富は逞(たく)ましい格子に手を掛けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「おや! もしあなたがどうしたって腕を組む相手が要るんだったら...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...シャツももう一枚要るし、冬用のジャケットも、靴も要る...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...ごく並外れた活動力が要る...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...この際どうしても少し金が要るんでね...
三好十郎 「樹氷」
...名匠のたましひに觸れるだけの心構へが要る...
吉川英治 「折々の記」
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