...襤褸(ぼろ)の着物を着た者や...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...四百噸足らずの襤褸船(ぼろぶね)に乗つて...
石川啄木 「弓町より」
...こんな邸の中で無かつたら床屋は襤褸(ぼろ)つ片(きれ)と間違つて...
薄田泣菫 「茶話」
...襤褸(ぼろ)つ片(きれ)のやうな皺くちやな媼(ばあ)さんが...
薄田泣菫 「茶話」
...空罎、古雑誌、襤褸を売る、五十銭!さつそく街へ、K店で少々借りて湯田へ、例のS屋に泊る、一宿二飯で四十六銭...
種田山頭火 「其中日記」
...それが妙に天井の煤(すす)のような臭気のある襤褸切(ぼろぎ)れのような...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...東京中の煤掃(すすは)きの塵箱(ごみばこ)を此処へ打ち明けた様なあらゆる襤褸(ぼろ)やガラクタをずらりと並べて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...干してある襤褸(ぼろ)や襁褓(おしめ)や...
永井荷風 「すみだ川」
...襤褸(つづれ)の満艦飾を施し...
中里介山 「大菩薩峠」
...而(しか)モ敝衣襤褸(へいいらんる)ナラバ西子(せいし)モ亦(また)以テ容(かたち)ヲ為シ難シ……」又曰く...
中里介山 「大菩薩峠」
...襤褸と皺に埋まったような老人もそうだが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...値段がありますよ――襤褸だって紙工場へ売れますからね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この襤褸(ぼろ)を身ぐるみ脱いだところで――」「ええ...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...つぎはぎに引き摺り出された襤褸(ぼろ)のようなものだったにちがいない...
横光利一 「上海」
...又如何に二人が襤褸(ぼろ)を下(さ)げて生活(くら)しても...
與謝野寛 「執達吏」
...皆穢(きたな)い姿(なり)をした中にも男の子は目立つた襤褸(ぼろ)で身を包んで居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...……ようまあしやったなあ」襤褸(つづれ)た袖口をあてたまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...「老爺(おやじ)! 早くせい! 火を入れろッ」「合点でがす」枯枝の先に襤褸(ぼろ)をつけて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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