...襤褸(ぼろ)とはいえ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...一體襤褸を出すまいとし...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...聖人や英雄の襤褸布(ぼろきれ)で...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...表紙の襤褸(ぼろ/\)になつた孝經やら十八史略の端本やらを持つて...
石川啄木 「二筋の血」
...』そして帶の間から襤褸錦(つゞれにしき)の紙入を取出し...
石川啄木 「我が最近の興味」
...襤褸(ぼろ)まとってふるさとへ帰る...
太宰治 「座興に非ず」
...云わば襤褸(ぼろ)に包まれた「白さ」であるだけ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...姉も妹も襤褸を着て...
田山花袋 「歸國」
...もとよりそれは襤褸(ぼろ)であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...岡目八目(おかめはちもく)これを見て頻(しきり)に襤褸買(ぼろかい)といひしも一理なきにあらざるべし...
永井荷風 「桑中喜語」
...Notreme, elle n'est qu'un hallon sans couleurs,Comme un drapeau mouillqui contre sa hampe.人の心は旗竿より濡れて下(さが)りし其の旗の色とてもなき襤褸(らんる)なりけりと唱はれたやうに動きもせぬ...
永井荷風 「花より雨に」
...柱には着換えの襤褸(ぼろ)が一二枚ブラ下がっているだけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...)さうして襤褸をまとつたやうな光線が地上を掘りかへし...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「トレドの風景」
...俺達みたいな襤褸船なんか相手にしやぁしないよ」世界最大の新造船と渺たる貨物船と...
牧逸馬 「運命のSOS」
...襤褸(ぼろ)商人の家の二階の格子窓(こうしまど)の前の屋根の上に反古籠(ほごかご)が置いてあって...
正岡子規 「車上の春光」
...トラックのまわりにたかって盛に襤褸(ぼろ)のあげおろしをやっていた...
「朝の風」
...治療に来るのはいずれも襤褸(ぼろ)を着た...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...犬を仕込むとき鼻先へ投げてやる襤褸(ぼろ)っきれのように...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
便利!手書き漢字入力検索