...水夫竹見の襟髪(えりがみ)をぐっとつかんだ...
海野十三 「火薬船」
...剣を学ばん者は心を学べ」こう言いながら土方歳三の襟髪(えりがみ)を取って突き放すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...「待て!」お浜の襟髪(えりがみ)は竜之助の手に押えられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...襟髪(えりがみ)を取って無茶苦茶に振り廻しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...襟髪を引っぱるもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...後から無図(むず)とお秋の襟髪をつかみます...
野村胡堂 「十字架観音」
...その襟髪を掴んだのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...十六七の相模者(さがみもの)らしい下女の襟髪を掴(つか)んで来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――誰に断って人の物に手を掛けるんだ」平次の襟髪へ手を掛けます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お照の襟髪(えりがみ)を取ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...襟髪(えりがみ)を掴(つか)まないばかりに引っ立てて来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...襟髪をつかんで、力まかせに窓ぎわまで引きずって行き、あいた片手で、窓掛を押し開けた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...皇帝が昏倒されると襟髪を掴んで玄関まで引摺って行き...
久生十蘭 「魔都」
...もういい加減にしくされ!」彼の襟髪を掴んでかう言つた村長は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...叔父が叔母の襟髪をとらうとした刹那だつた...
牧野信一 「毒気」
...襟髪(えりがみ)をつかもうとすると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...縁側を降りかけていたお八代さんの襟髪(えりがみ)を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...嘘は申しません」「なんという」「へ?」「そちの名はなんと申すのか」「率(そつ)八というんで」「率八か」「お人よしの率八というんで」万太郎はつかんでいた襟髪(えりがみ)を放しました...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索