...「襟懐が広いシャツを着ている」...
...「襟懐が深いコートを着た」...
...「襟懐に手を当てて、寒さをしのいだ」...
...「襟懐に小物をしのばせる」...
...「襟懐に手紙をしのばせる」...
...この応答に襟懐俗了せしを憾みたり...
饗庭篁村 「良夜」
...彼敢て人を容るゝこと光風の如き襟懐あるにあらず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...デ・クインシイも亦(また)その襟懐に服して百年の心交を結びたりと云ふ...
芥川龍之介 「骨董羹」
...広い襟懐(きんかい)を示すようになった...
有島武郎 「私の父と母」
...斯老(しろう)襟懐(きんかい)想い見るべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...父ももとよりそこは同じ襟懐だから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これによりて見るも先生の平生(へいぜい)物に頓着(とんじゃく)せず襟懐(きんかい)常に洒々落々(しゃしゃらくらく)たりしを知るに足るべし...
永井荷風 「書かでもの記」
...文天祥(ぶんてんしょう)が天命に安んずるこそ丈夫の襟懐(きんかい)ではあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...聊カ懇々ノ襟懐ヲ陳ズ...
成島柳北 「祭舌文」
...後進に花を持たせた先輩の襟懐(きんかい)...
穂積陳重 「法窓夜話」
...わたくしは四十八歳の蘭軒の襟懐を示さむがために...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
便利!手書き漢字入力検索