...暗い蔭と襞(ひだ)と妖怪とに充ち満ちた人間の恐ろしい脳髄の中に...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...中古(ちゅうぶる)になった仙台平(せんだいひら)の袴(はかま)の襞(ひだ)が見えていた...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...そしてその下流は、長白山脈を右にした、襞の多い、皺の多い山地の中へと徐(しづ)かに日に輝いて流れて行くのを私達は見ました...
田山録弥 「一少女」
...おれが心の襞(ひだ)の一つ一つ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...洋袴(ズボン)の襞(ひだ)の崩れるのを気にして...
夏目漱石 「虞美人草」
...窓掛の深い襞(ひだ)が左右に切れる間から...
夏目漱石 「虞美人草」
...三つ重ねの襞衿(ひだえり)をつけた六十歳ばかりの男が...
久生十蘭 「ハムレット」
...山襞や岩の腹についていた雪は大きな塊になってあわてふためいて谷の底へころがりおちる...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...間隔をひろく取って、二重に襞をつけ、その上から……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
......
三好達治 「山果集」
...衣の襞(ひだ)に至るまで...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ペルシャの鹿の模様は暫く緞帳の襞の上で...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...老イヴォンヌと同じに襞だけつけた厚い綿紗の喪帽をかぶつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...山の襞(ひだ)や谷あいへ虱(しらみ)のごとく長期の陣を備えていた...
吉川英治 「三国志」
...あきらかに紫いろの山襞(やまひだ)を描いていた...
吉川英治 「親鸞」
...円錐側面の所々にはテラスやフリルのような襞がついていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...と云つても水もなにもない極めて小さな山襞(やまひだ)の一つに當つてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...其処も小さな山襞の一つに当っていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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