...又(また)犀(さい)の皮(かは)を見(み)るように大(おほ)きな襞(ひだ)を作(つく)ることもある...
今村明恒 「火山の話」
...岩石に関してはまだ皺襞(しゅうへき)や裂罅(れっか)の週期性が重要な問題になるが...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...「あの女が襞の一杯ついてゐる贅を尽した宮廷服を着て...
ボードレール 富永太郎訳 「計画」
...あらゆる襞(ひだ)で抱きしめる...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...河には波の襞(ひだ)もなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...色んな食器戸棚の上に光線(ひかり)の襞((ひだ))を投げながら...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...人間の脳の襞を無数の蝨(しらみ)が喰ひ荒らしてゆく幻想をとりあげてゐるのだが……」と...
原民喜 「二つの死」
...潜水着の至るところには大きな襞(ひだ)が作られ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...スカアトには出來るだけたつぷりと襞(ひだ)がとつてある服が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...白くて襞(ひだ)も何もなしでしたけれど...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ここを」(と外套の襞(ひだ)のところを苦々しい微笑を浮べて眺(なが)めながら)「捜すのは余計なことだろうと思う...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
......
三好達治 「間花集」
...毎日眺めてゐる山山の景色にも痩せた皺や襞をもの侘びしく眺めた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...不気味に濁った襞(ひだ)をつぎつぎと重ねながら...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...中に人差指ほど過(あやま)ちて絵具の――ブラン・ダルジヤンの附(つ)きしかと……また見直せば遠山(とほやま)の襞(ひだ)に雪一筋(ひとすぢ)降れるかと...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...そんな山の襞(ひだ)にいる一人の人間をつかまえるなんてことあ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あきらかに紫いろの山襞(やまひだ)を描いていた...
吉川英治 「親鸞」
...周囲(まわり)には真黒い厚ぼったいカーテンが重そうにゆるやかな襞(ひだ)をうって垂下っている中に...
蘭郁二郎 「魔像」
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