...女は襖子の所からすぐ斜(すじか)いにあたる辺で寝ているらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女は襖子(からかみ)の所へまで送って行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...次の室との間の襖子(からかみ)を命婦自身が確かに閉(し)めて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は相手の身柄を尊敬している心から利巧(りこう)ぶりを見せる洒落気(しゃれぎ)の多い女よりも、気の抜けたほどおおようなこんな人のほうが感じがよいと思っていたが、襖子の向こうで、女房たちに勧められて少し座を進めた時に、かすかな衣被香(えびこう)のにおいがしたので、自分の想像はまちがっていなかったと思い、長い間思い続けた恋であったことなどを上手(じょうず)に話しても、手紙の返事をしない人からはまた口ずからの返辞を受け取ることができなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お召(めし)かえが済んだ帝が襖子(からかみ)からのぞいておしまいになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...皆が寝入ったころを見計らって姫君の居間との間の襖子(からかみ)をあけようとしたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は西側の襖子(ふすま)をあけて夫人の居間へはいって来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...隣室の尚侍のいる所との間の襖子(からかみ)には懸金(かねがね)がしてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「襖子(からかみ)はしめたままでございました」などと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...仏間になっている所とは襖子(からかみ)一重隔てた座敷に女王たちは住んでいるらしく思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...立っていたほうの姫君が襖子の口の所へまで行ってから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...襖子の間から女の袖(そで)をとらえて引き寄せた薫は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私がこうして苦しい悶(もだ)えをしながら夜を明かすとはおわかりになっていますまい」と言う薫は襖子をさえ破りかねぬ興奮を見せているのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...父宮の喪中にここから仏間にいるのをのぞいて見た北の襖子(からかみ)の穴も恋しく思い出されて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...初めから少しあいていた襖子をさらに広くあけて屏風の横から中をおのぞきになったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...内廊下の襖子(からかみ)の細くあいた所から...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尼君は隣室の襖子(からかみ)の口へまで来て対談した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして茶の間へ出て襖子(ふすま)を閉めてしまつた...
與謝野晶子 「帰つてから」
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