...僕の文章は決して襤褸や隙の少い文章ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...あれは詰らぬガラクタ道具や襤褸(ぼろ)著物を入れた箱で挙人老爺が保管を頼んで来たが...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...繩帶(なはおび)の襤褸(つゞれ)の衣(ころも)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...「案山子」という語は「襤褸を著た人」をも意味するからである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼女は襤褸(ぼろ)を床(ゆか)に取り散らし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その窓々から襤褸(ぼろ)きれを翻(ひるがえ)しながら幾町となく立ちつづいている...
永井荷風 「深川の散歩」
...襤褸布(ぼろきれ)で一杯で...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...――其の時高円寺の襤褸家(ぼろいえ)で口を開け高鼾で眠って居る妻の姿を想像すると同時に...
西尾正 「陳情書」
...その襤褸の中から覗き出していました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ベッドの囲い枠は上部を襤褸切れで結び合わされていたが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...襤褸(ぼろ)ッ買い...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...あの襤褸(ぼろ)っさげのこってすかね!」と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...鶴亀々々!――そんな碌でもない襤褸つきれなんぞ探しに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...襤褸布の巻き方が足りなかつたゝめに氷結して...
牧野信一 「心象風景」
...襤褸(ぼろ)商人の家の二階の格子窓(こうしまど)の前の屋根の上に反古籠(ほごかご)が置いてあって...
正岡子規 「車上の春光」
...襤褸(ぼろ)というより布切(ぬのきれ)を集めて体へ縛りつけたような...
山本周五郎 「花も刀も」
...こんな襤褸(ぼろ)を下(さ)げて苦労は致しません...
與謝野寛 「執達吏」
...更紗(さらさ)の襤褸(つづれ)や...
吉川英治 「日本名婦伝」
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