...四百トン足らずの襤褸(ぼろ)船に乗って...
石川啄木 「弓町より」
...これも半白(はんぱく)の頭で襤褸(ぼろ)の著物の下に襤褸の裙(はかま)をつけ...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...彼は古びた船の帆布と古びた船布とで拵えた襤褸(ぼろ)着物を着ていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その上着だつて襤褸市なぞでは決してお目にかゝれねえ代物だらう...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...襤褸(ぼろ)まとってふるさとへ帰る...
太宰治 「座興に非ず」
...何人も精査することを好まないような秘密が醜い襤褸の山や...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...どこにもかしこにも襤褸と寝帽(ナイトキャップ)との臭いがして...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...掛けぶとんと自ら言っていた襤褸(ぼろ)と...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...男は襤褸(ぼろ)同然のスヱータか国民服に黄色の古帽子...
永井荷風 「買出し」
...そこには洗濯した襤褸を...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...人を襤褸(ぼろ)っ糞に言やがる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この襤褸(ぼろ)っさげという言葉には非常に穿った名詞がくっついていたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...)さうして襤褸をまとつたやうな光線が地上を掘りかへし...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「トレドの風景」
...襤褸買である...
森林太郎 「當流比較言語學」
...乞食の襤褸(ぼろ)の群れを...
横光利一 「上海」
...なけなしの襤褸(ぼろ)だの貧しい家財を担(にな)って子の手をひいてゆく者だの――明日知れぬ運命へ駆り立てられながら...
吉川英治 「三国志」
...犬を仕込むとき鼻先へ投げてやる襤褸(ぼろ)っきれのように...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...血だらけの襤褸(ぼろ)みたいなもの...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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