...聖人や英雄の襤褸布(ぼろきれ)で...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私は襤褸屑(ぼろくず)のように破けた葉っぱを纏った...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その近所に襤褸屋(ぼろや)があって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...子供は襤褸(ぼろ)のままだし...
豊島与志雄 「神棚」
...○蓬頭垢面(ほうとうこうめん)身(み)に襤褸(らんる)をまとい薦(こも)を被り椀を手にして犬と共に人家の勝手口を徘徊して残飯を乞うもの近来漸くその跡を絶てり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...襤褸(ぼろ)の包(つゝみ)が出(で)た...
長塚節 「土」
...襤褸((ぼろ))の下にて奴等の心はうつとりするのだ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...垢じみた襤褸(ぼろ)の中にて...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...襤褸布(ぼろきれ)で一杯で...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...その襤褸(つづれ)からも後光が射しそうで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...襤褸(ぼろ)の中も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...襤褸にくるまった二十日鼠といったあわれなようすで...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...さっそく馭者台の下から何やら灰色の羅紗の襤褸(ぼろ)をひっぱりだして袖をとおし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...襤褸(ぼろ)商人の家の二階の格子窓(こうしまど)の前の屋根の上に反古籠(ほごかご)が置いてあって...
正岡子規 「車上の春光」
...どれをあけても襤褸(ぼろ)に似たもののつまった包みを積みかさねて生活しはじめた...
「小祝の一家」
...只枯蓮(かれはす)の襤褸(ぼろ)のような葉...
森鴎外 「雁」
...襤褸(ぼろ)を身に纏(まと)って深野屋へ尋ねて来た...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...独逸語で襤褸(ぼろ)の事をルンペンというところから...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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