...禅坊主は度たび褒める代りに貶(けな)す言葉を使ふものである...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...叱るにも褒めるにも一言(こと)も言わなかった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...どんなことがあっても大勢の中の一人二人だけを褒めるということはしなくなった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...上總の誰と云ふ莊園を持つて居る者は其處へ土着してさうして百姓を育てゝ兵隊にして手柄があれば褒める...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...大いに褒める...
太宰治 「新ハムレット」
...これだけ褒めるのだから...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...冗談にも褒める者は一人もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――それから忠助が無理に主人を褒めるのも變だし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間違つても褒める者なんかありやしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女らしう温順しう成つたと褒めるもあれば折角の面白い子を種なしにしたと誹るもあり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...富岡の親分が顎十郎の眼力を褒めると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...たまには褒めることがある...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...「素晴らしい」とかお世辞には褒めるがあれをそっくり西洋にもって行って...
三浦環 「お蝶夫人」
...褒める声が聞える...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...跛が韋駄天(いだてん)を褒める様なのはみっともないよ」「そういう口だからとかく人に疎まれる」寒笑は衒(て)れたのをごまかして...
山本周五郎 「新潮記」
...あまり褒めるので「そんなに気に入ったら進上しようか」「いや...
山本笑月 「明治世相百話」
...自分で自分の母を褒めるのもへんですが...
吉川英治 「三国志」
...敵のみを褒める」「敵を知るは...
吉川英治 「新書太閤記」
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