...うんと力任せに反(そ)り上がるかと思われるほどの肩の凝り...
有島武郎 「或る女」
...月日の長びくに従って憎いという思いは凝り...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...「可(よ)かったね」「こればかりじゃないんです」職人はこの頃夜もろくろく眠らずに凝り考えた...
徳田秋声 「あらくれ」
...不安と焦慮とが凝り固っていた...
豊島与志雄 「生あらば」
...憎悪の念に凝り固ってるかと思われた...
豊島与志雄 「反抗」
...沈黙と魔睡との底に凝り固っていた万象が...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...です――下の凝り固まりがいっこう動揺しないものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...曾(かつ)ては人にも羨(うらや)まれる榮華も見ましたが父親が骨董(こつとう)に凝り始め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...書畫骨董――わけてもお茶道具に凝り始めるなんざ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの人は凝り性でずいぶん工夫をしていて...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...狂人の如くその一念に凝り固まり...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...洗へば凝りて露も霜...
正岡子規 「花枕」
...と云って出て来たお久美さんの顔は小女が気味を悪くしたほど真面目に凝り固まって居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...揉みほぐす肩凝り療治があん子のしごとであつた...
室生犀星 「神のない子」
...母が亡くなってからというもの紀久子の裡には凝り固まっていた...
矢田津世子 「父」
...いわば趣味的な凝りようを示していた...
山川方夫 「愛のごとく」
...門人むらく橘之助夫婦の勧むるまま日蓮宗に凝り固まって朝夕お題目ばかり...
山本笑月 「明治世相百話」
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