...禅坊主は度たび褒める代りに貶(けな)す言葉を使ふものである...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...村長様の前に呼ばれて御褒賞を貰つた...
石川啄木 「二筋の血」
...ふりかえってみますと、私が十五歳の折り、内国勧業博覧会に「四季美人図」を初めて出品いたしまして、一等褒状を受け、しかもそれが当時御来朝中であらせられた英国皇太子コンノート殿下の御買上げを得た時のことを思い合わせまして、今度皇太后陛下にお納め申し上げました三幅対「雪月花図」とは、今日までの私の長い画家生活中に、対照的な双(ふた)つの高峰を築くものだと考えます...
上村松園 「あゝ二十年」
...「家の旦那さんぐらいお世辞の上手な人はない」と奉公人から褒(ほ)められたそうだ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...今もこの潮に洗われている鉄骨の間で頑張っている貴様のおどろくべき忍耐力を褒めてやりたいのだ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...」皆がやんやと褒めそやすと...
薄田泣菫 「茶話」
......
永井荷風 「猥褻独問答」
...今度の戦争に勝ったのは教育家の賜物(たまもの)であるなどと褒(ほ)められるけれども果してそうであろうか...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...かつて変ることなかりしブラームスの好意は褒(ほ)められるべきものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...第二等には反物一反といふ工合に褒美を出す仕組み――其後...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこまで気が付けば大したものだ」「褒(ほ)めちゃいけません」「ところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...讃州志度で鮑(あはび)を捕つてゐた人ですもの」褒めてゐるのかくさしてゐるのか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親(おや)なれば褒(ほ)めるでは無(な)けれど細工(さいく)は誠(まこと)に名人(めいじん)と言(い)ふても宜(よ)い人(ひと)で御座(ござ)んした...
樋口一葉 「にごりえ」
...今後とてこれほどの美人は決して生まれつこないだらうとまで褒めそやした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ラルフが邸宅や景観を褒(ほ)めちぎった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...こんな松がおもしろいという褒(ほ)め言葉にあずかるのだ...
室生犀星 「生涯の垣根」
...若批評の上に絶て褒貶(はうへん)なかりせば...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...私のことを褒めたりするんです...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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