...その褐色の虫がはつきりと...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...眼は青くて下側は褐色で波形の線があります...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...今までただ茫漠と拡がっていた黄褐色と灰色の天地の沈黙が...
伊藤野枝 「転機」
...ネバネバした褐色の液体が半ば乾いたように附着していた...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...薄黒い葉――紅黄青褐とりどりのうつくしさ...
種田山頭火 「夜長ノート」
...褐色の道路を、糧餉(ひょうろう)を満載した車がぞろぞろ行く...
田山花袋 「一兵卒」
...中央に褐色(かっしょく)を帯びた猪口(ちょく)のようなものが見える...
寺田寅彦 「沓掛より」
...ドウダン、ヤマモミジ、一行寺、大盃、イタヤ、ハツシモ、など云う類(たぐい)の楓(かえで)や銀杏(いちょう)は、深く浅く鮮やかにまた渋(しぶ)く、紅、黄、褐(かち)、茜(あかね)、紫さま/″\の色に出で、気の重い常緑木(ときわぎ)や気軽な裸木(はだかぎ)の間を彩(いろ)どる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...内部は茶褐色(ちゃかっしょく)の皮で張られ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...髪は褐色(かっしょく)で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...灰色とも白とも淡褐色ともつかない・砂とほとんど見分けの付かない・ちょっと蝉の脱(ぬ)け殻(がら)のような感じの・小さな蟹が無数に逃げ走るのである...
中島敦 「環礁」
...「褐(かつ)(粗衣(そい))を被(き)て玉を懐(いだ)く」という生き方が好ましい...
中島敦 「弟子」
...白いのや金褐色の髪の束(たば)...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...チラリチラリと仄(ほの)かに視野に入る横顔の噛み付き度い程愛らしい鼻の上に淡褐色の色眼鏡が懸けられ...
西尾正 「陳情書」
...暗褐色の壁は科学者にお似合いだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...しかし山(やま)には褐色(かつしよく)のうさぎがゐます...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...褐色をした手風琴のごく古いものが直ぐ其処へ持ち出された...
松永延造 「アリア人の孤独」
...永年しみこんだ屍体の液汁の為に茶褐色に変色した布をはねのけて昼のつづきを調べ初めた...
森於菟 「屍体異変」
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