...たまたま北風(きたかぜ)に煽(あふ)られれば一度に褐色の葉裏を見せる...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...褐色がかった物質を入れる箱として使用される...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それが泥水を浮べて入江から海岸の近くを褐色に濁らしてをる...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...濁った褐色の海が...
大阪圭吉 「死の快走船」
...翅(はね)まで厚くて不透明で茶褐色である事...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...日本人特有の赧(あか)みがかった褐色の肌...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...日焼けしたような茶褐色(ちゃかっしょく)の皮膚の色...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ブラッシの毛並みのやうな渋い赤褐色をどこまでもどこまでも拡げてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...中央に褐色(かっしょく)を帯びた猪口(ちょく)のようなものが見える...
寺田寅彦 「沓掛より」
...一人は褐色(かっしょく)の髪をしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...白いのや金褐色の髪の束(たば)...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...褐(かち)に燻(いぶ)され...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...黒から赤へ移る中間の部分は、黄褐色であって、これらの色は、互にぼかしあったように、連続的に変化している...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...シェンナの褐色鉄質土であった...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...愛想の良い赤褐色の顔をしていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...九子羊の根塊は円形で濃褐色だから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...褐色になつた顏に...
森林太郎 「身上話」
...その黄褐色の瓦楼が此処から近く望まれる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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