例文・使い方一覧でみる「褌」の意味
スポンサーリンク...――この褌に縊（くび）れ死ぬことを便りにやっと短い半日を暮した... 
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...皆攻め苦しめられたので屎（くそ）が出て褌（はかま）にかかりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...メリヤスの猿股は支那人の犢鼻褌（とくびこん）に同じきものなれど西洋にては婦人月経中に用ゆるのみにて男子の穿（うが）つものならずという...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...犢鼻褌（ふんどし）は古きや新しきやなど嘲り戯れつつ……」ところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...夏は褌（ふどし）を洗う...
夏目漱石 「虞美人草」
...阮氏ノ褌ヲ曝スハ少シク激ニ失シテ長者ノ風無シ...
※［＃「さんずい＋（壥−土へん−厂）」、第3水準1-87-25］上漁史 「土用干ノ記」
...切り立ての牘鼻褌（ふんどし）に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何しろ紙入も煙草入も無いあつしだから」「そんな事が自慢になるものか」「犢鼻褌（ふんどし）の三つも括（くゝ）らうと思ひましたがね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――序（ついで）に褌（ふんどし）も貸せと言はれたらどうするつもりだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の居間では褌（ふんどし）一枚にならなかったと言えるか...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...胴巻と褌一つになってしまったのに...
火野葦平 「花と龍」
...その時はつと自分も褌一つの鬚と同じ心理を行つてゐることに気づいて...
北條民雄 「間木老人」
...彼等と同じ黒い褌をしめてその円陣に加はつた...
牧野信一 「渚」
...もっとも地獄の沙汰（さた）も金次第というから犢鼻褌（ふんどし）のカクシへおひねりを一つ投げこめば鬼の角も折れない事はあるまいが生憎（あいにく）今は十銭の銀貨もないヤ...
正岡子規 「墓」
...染殿（そめどの）后を犯した婬鬼赤褌を著けて腰に槌を差したと記す...
南方熊楠 「十二支考」
...世の礼法君子は蝨（しらみ）の褌に処する如しと曰ひし阮籍も蓋（けだ）し斯の如きに過ぎざりしなるべし...
山路愛山 「唯心的、凡神的傾向に就て（承前）」
...玄海灘で褌（ふんどし）の洗濯をします...
夢野久作 「爆弾太平記」
...わしが代っていってやろうか」「お察しがつきましたか」「犢鼻褌（とくびこん）じゃろ」「そうです」と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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