...黒い上衣の裾(すそ)はぱたぱたして...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...裾(すそ)から見える股(また)の部分が目にしみるほど白い...
梅崎春生 「日の果て」
...お裾分けが出來た程であつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...或者は裾踏み乱したるまま後手(うしろで)つきて起直(おきなお)り...
永井荷風 「江戸芸術論」
...廿六日の朝看護婦のを外していにけるあとにおもはぬ花一つ散り居たり悉く縋りて垂れしベコニヤは散りての花もうつぶしにけりちるべくも見えなき花のベコニヤはの裾などふりにけらしもベコニヤの白きが一つ落ちにけり土に流れて涼しき朝を寢臺の下のくらきを拂ふこともなく看護婦のよひごとに釣りければ蚊帳の中に蚊おほくなりて...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...晴子夫人は裾模様のキモノを着て...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...肩も膝も拔けたツンツルテンの裾...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ヤッホー」「ヤッホーホー」志賀高原の朝日山のスロープの裾(すそ)で...
久生十蘭 「キャラコさん」
...裾から火がついたような騒ぎをしている大活躍のタイプライターの間を縫いながら...
久生十蘭 「だいこん」
...風に吹かれてまくれた裾から赤いものがちらと覗いた...
火野葦平 「糞尿譚」
...人の着物の裾にまつわりついた...
細井和喜蔵 「モルモット」
...はからずも白々しい空の裾に雲の峰かと見紛ふばかりの丹沢の山脈がゑんゑんと背をうねらせてゐる有様を見出して...
牧野信一 「武者窓日記」
...長裾(すそ)をぐっと引き上げ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...母がいつでも下にあるものを裾(すそ)でもって行くと申しますから...
三宅花圃 「藪の鶯」
...婚礼の白いヴェイルを裾長くひいた女の後姿が朦朧(もうろう)と消えこむのを...
宮本百合子 「雨の昼」
...草いきれのする裾野路...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...東海道から裾野(すその)へはいって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...豪華な模様に金襴(きんらん)の裾べりを縫い...
吉川英治 「宮本武蔵」
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