...重大なる損失を齎すべき思想は暫く裹んで之を胸裡に藏する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...神路山が裹(つつ)みまして...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...今は何をか裹(つつ)むべき...
巌谷小波 「こがね丸」
...或は墨染(すみぞめ)の衣(ころも)に有漏(うろ)の身を裹(つゝ)む...
高山樗牛 「瀧口入道」
...濡れし袂に裹(つゝ)みかねたる恨みのかず/\は...
高山樗牛 「瀧口入道」
...水霧に裹(つつ)まれて...
徳田秋声 「あらくれ」
...半紙に裹(くる)んだものを取り出して来た...
徳田秋声 「縮図」
...その裹を検討するために...
戸坂潤 「辞典」
...あの「裹頭(かとう)」という姿が最もよくこれに似ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く世界一色(いっしき)の内に裹(つつ)まれてしまうに違ないと云う事を...
夏目漱石 「坑夫」
...夜具の縞柄(しまがら)さえ判明(はっきり)しないぼんやりした陰で一面に裹(つつ)まれていた...
夏目漱石 「道草」
...下の語の最初の音が濁音になるのである(「妻問(ツマドヒ)」「愛妻(ハシヅマ)」「香妙(カグハシ)」「羽裹(ハグクム)」「草葉(クサバ)」など)...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...柳行李(やなぎごうり)と袱裹(ふくさづつみ)を振分(ふりわけ)にして...
三木竹二 「いがみの権太」
...かの三石を布片に裹(つつ)み舎の屋裏に匿(かく)すと...
南方熊楠 「十二支考」
...高名な道士に蛇の頭を麻の葉に裹(つつ)んでもらい...
南方熊楠 「十二支考」
...氈を以てこれを裹(つつ)めば数日内に毛生ず...
南方熊楠 「十二支考」
...そして祐天上人(ゆうてんしょうにん)から受けた名号(みょうごう)をそれに裹(つつ)んでいた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...紐をもて清らに裹(つつ)みまつりぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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美しい目鼻立ち あっちにもこっちにも 品質低下
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