...それに今までは裸馬であったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...売春はいつも女のたそがれだ念入りな化粧がなおさら犠牲は美しいと思いこんでいる物語鐙(あぶみ)のない馬 汗をかく裸馬レースのたびに白い息を吐くああこの乗心地騎手は眼を細めて股(もも)で締める不思議な顔でのぼせかえっている見物客遊廓で馬の見立てだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...これはクラもなにもしていない裸馬だった...
原民喜 「一匹の馬」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...きっと裸馬(はだかうま)だろう...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...結局道化男は逃げ場を失った苦し紛れに裸馬に飛び乗った...
夢野久作 「暗黒公使」
...裸馬に乗ったまま犬に吠え立てられつつ楽屋の中に駈け込んで行った...
夢野久作 「暗黒公使」
...団員廿余名命令に反抗美人連を人垣に作り一斉に裸馬に飛乗りピストルを乱射しつつ有楽町大通りを遁逃す然るにこの命令を聞くやスタチオ兄弟は怫然(ふつぜん)色を作(な)し...
夢野久作 「暗黒公使」
...数頭の裸馬の背が見える...
吉川英治 「上杉謙信」
...次郎は裸馬の尻をなぐりつけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...裸馬の三途(さんず)行列を...
吉川英治 「大岡越前」
...裸馬の前後に付いてくる警固役人の笠などが見えて来た...
吉川英治 「大岡越前」
...裸馬と一足の草鞋とだけだつた...
吉川英治 「折々の記」
...裸馬の二人へ呶鳴った...
吉川英治 「私本太平記」
...また獄神の青面廟(びょう)の前では、この世の名残に一碗(わん)の飯と酒が与えられ、それが終ると、裸馬の背で、沿道の眼にさらされながら、牛頭馬頭(ごずめず)の獄卒が手綱持ちで、あまたな兵の警戒のもとに、死の刑場へ曳かれてゆく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...二頭の裸馬は、断崖からまっ逆さまに落ちて行った...
吉川英治 「源頼朝」
...裸馬の背に縛られて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...車町の問屋場(といやば)から曳き出した裸馬の背へ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??