...当時「蔵前の大人形さぞや裸で寒かろう」などいうのが流行った位でした...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...……お前さん、近所で聞くとね、これが何と……いかに業体(ぎょうてい)とは申せ、いたし方もこれあるべきを、裸で、小判、……いえさ、銀貨を、何とか、いうかどで……営業おさし留めなんだって...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...素裸で激流を泳ぎまくった事実があるのかも知れない...
太宰治 「乞食学生」
...もう裸がよくなつた、裸で勉強する...
種田山頭火 「旅日記」
...良く晴れた夜には地面は赤裸で天体の寒さに曝されるようなものだから余計によく冷える...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...素足のまま帯しろ裸で裏へ飛び出して行ったことや...
徳田秋声 「足迹」
...しかし控室から手術台まで全裸で歩かせられるはずはなかろう...
外村繁 「落日の光景」
...今日もある寒詣りもその頃は裸であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その子を捨てるのに裸ではすてない...
中里介山 「大菩薩峠」
...裸でどこへ行くつもりなのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素つ裸で井戸端へ縛られてゐたとしたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜寝床から裸でぬけだして...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...空に拡がった桜の枝にうっすらと血の色が染まるとほら枝の先から花色の糸がさがって情熱のくじびき食えなくてボードビルへ飛び込んで裸で踊った踊り子があったとしてもそれは桜の罪ではない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...裸で涼んでると、すし久来る、ひらめを食ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...だからいくら自然率直と言っても全くの素裸ではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わが体操場の中にはみな裸で出て来いと命じたのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...じっさいに裸で歩くやつは狂人だという...
山川方夫 「愛のごとく」
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