...「裳裾」が長い着物を着るときは、地面に引っ掛からないように気をつけて歩かなければならない...
...結婚式で着る「裳裾の袴」は、女性用の特別な装束である...
...「裳裾」を抱えながら走ると、結構危ないのでやめてください...
...「裳裾」が風になびくと、美しい光景になる...
...「裳裾」の長さに合わせて履く「草履」や「下駄」などの靴も大切である...
...それはてもなく裳裾をかかげた踊り子と同じ恰好なのだ...
高見順 「如何なる星の下に」
...殿下」と夫人は裳裾(もすそ)を抓(つま)んで...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...長い袂や長い裳裾で手足を隈の中に包み...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...一生懸命に夫婦の裳裾(もすそ)にしがみ着いているつもりのが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...長い裳裾をひきずったり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...その女の人は長い裲襠(うちかけ)の裳裾(もすそ)を引いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...長い裳裾(すそ)...
中原中也 「山羊の歌」
...ヨイトナわたしや このごろ土投げた糸つむぎ唄今朝(けさ)も雀が言ふことにや糸が切れてもわしや知らぬ糸も むらなら切れもする切れたからとてわしや知らぬまたも 雀が言ふことにや糸が切れたらつなぎやんせつないで切れたら泣きやしやんせ泣いたからとてわしや知らぬ絹の裳裾絹の裳裾(もすそ)は四辺(あたり)を照らす裾にや照らされ照らされる...
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...感謝の涙に死体の裳裾(もすそ)をぬらし...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...泡(あわ)のように盛りあがった広い裳裾(もすそ)のほうへすんなりと垂らしている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そして裳裾(すそ)をぬらしながら...
槇本楠郎 「先生と生徒」
...飾りというべきもの一つもあらぬ水色ぎぬの裳裾(もすそ)...
森鴎外 「文づかい」
...裳裾の房が耳の中でパタパタと鳴り...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...下には模様のように平野の裳裾(もすそ)が広がります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...彼女の長い裳裾は...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...卑弥呼は残った管玉を引きたれた裳裾(もすそ)の端で掃(は)き散(ち)らしながら...
横光利一 「日輪」
...彼女の両足を裳裾(もすそ)ぐるみ持っていた...
吉川英治 「平の将門」
...――山の裳裾(もすそ)の広い原に麦は青々とのび菜の花は香る...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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