...戦争当時国は手の裡(うち)にある新兵器をチラリと見せ合っただけで...
海野十三 「『地球盗難』の作者の言葉」
...そして昨日から僕の裡にいるその新しい人間が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...皇室は煩雑にして冷厳なる儀礼的雰囲気の裡(うち)にとざされることによって...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...折から梅雨季の雲間を洩れる太陽の微光の裡に一脈の清爽味を漂はせ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...次から次へと脳裡に迎え送りながら...
豊島与志雄 「反抗」
...というのはこの地方では不相変(あいかわらず)囲炉裡(いろり)で焚火(たきび)をやっているが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...わが裡(うち)より去れよかし!われはや単純と静けき呟(つぶや)きと...
中原中也 「山羊の歌」
...その長々しい念珠をば心の裡にて爪繰りながら...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...堂々と心の裡(うち)で読み上げた...
夏目漱石 「道草」
...彼はまた私の裡に生きた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私の心の裡(うち)に...
堀辰雄 「晩夏」
...出來るだけ威勢よく燃えて、おれの裡の、蛇なんぞをびくびくするやうな、けちな根性を燃やしてしまつてくれるといい...
堀辰雄 「山日記 その一」
...玉座の簾裡(れんり)...
吉川英治 「私本太平記」
...心の裡(うち)で...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのまま彼の脳裡にも深く自省を与えていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...笠の裡(うち)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼の手裡(しゅり)には白い十手が隠れた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...眞中の圍爐裡(ゐろり)には火が山の樣に熾(おこ)つて居た...
若山牧水 「比叡山」
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