...二十九 袈裟と盛遠「袈裟(けさ)と盛遠(もりとほ)」と云ふ独白(どくはく)体の小説を...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...中には裸体で濡菰(ぬれごも)を袈裟(けさ)のように肩からかけたのが...
芥川龍之介 「日光小品」
...石像のお袈裟(けさ)の前へは...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...いまでも許しものを弾きますときには特にそういう儀式張ったことをする習慣があるのでござりましてずいぶんそのためには大袈裟(おおげさ)な費用をかけるものなので金のあるお弟子(でし)には師匠がそれをやらせたがるのでござりますが...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...衣の破れたのに七条の袈裟(けさ)をかけて看経(かんきん)していたが...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...大袈裟(おおげさ)な身振りを盛んにやった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一隊の人といっては少し大袈裟(おおげさ)かも知れないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...慈覚大師の九条の袈裟を架け...
中里介山 「法然行伝」
...百七十九しかし探すなどという大袈裟(おおげさ)な言葉は...
夏目漱石 「明暗」
...「あツ」大袈裟(おほげさ)に斬られて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろから袈裟掛(けさがけ)に斬られた伊之助は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見事な後ろ袈裟(げさ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...坊(ぼう)さんの袈裟(けさ)のように格子型(かうしがた)に區畫(くかく)した模樣(もよう)をつけたものや...
濱田青陵 「博物館」
...大袈裟にうなずいて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いっぺんにいくつもすッ飛んでしまいまさ」「大袈裟にいうじゃないか」「いや...
久生十蘭 「ノア」
...大国の地域だけに自然現象もまた大袈裟である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...普化禅師(ふけぜんじ)の末弟という証(しるし)ばかりに黒い袈裟(けさ)をつけているに過ぎないのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...やっぱり戦争に行ってたのは本当だったのね」娘は大袈裟(おおげさ)に首をふって...
オン・ワタナベ(渡辺温) 「兵士と女優」
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