...校長は今迄忘れて居た嚴格の態度を再び裝はんとするものの如く...
石川啄木 「雲は天才である」
...白裝束といつても...
泉鏡花 「遺稿」
...蒸風呂と言ふのは鹽の上に藁で出來た大きな袋をかぶせて上から熱湯を注いだ中に人が這入つて蒸されて柔くなつた皮膚を爪で掻いて垢を落とす裝置でして...
江南文三 「佐渡が島から」
...いくら雨模樣(あまもやう)でも可怪(をか)しい扮裝(みなり)だ...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...381 二神女の武裝の敍述は V 719―752 にもあり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...明治神宮へ行つて居れば盛裝で參詣する可愛いゝ男女の子供が見られたのに...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...彼女の盛裝姿を見てから二三日後のこと...
中島敦 「環礁」
...喰い詰め者らしく何時までも羊羹(やうかん)色の紋附は變な裝束だな」「それは仕事着だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...散りばめた電氣の裝飾...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...高い家根の上で猫が寢てゐる猫の尻尾から月が顏を出し月が青白い眼鏡をかけて見てゐるだが泥棒はそれを知らないから近所の家根へひよつこりとび出しなにかまつくろの衣裝をきこんで煙突の窓から忍びこまうとするところ...
萩原朔太郎 「夜景」
...またその體(からだ)につけてゐた種々(しゆ/″\)の裝飾(そうしよく)で...
濱田青陵 「博物館」
...みんな天鵞絨(びろうど)や絹や毛皮にくるまつた素晴(すばら)しい裝(なり)をしてゐるのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...櫛簪(くしかうがい)などの裝飾品に目をつけたのが...
正宗白鳥 「雨」
...若い女は相當な服裝をしてゐたが...
正宗白鳥 「素材」
...『お前(まへ)は裝飾(さうしよく)するッて何(なん)の事(こと)だか知(し)つてるだらう...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...解いても宜いといふふうを裝うて見せた...
室生犀星 「末野女」
...その行裝に威容を心した有樣はほぼ想像がつかう...
吉川英治 「折々の記」
...まことに貧困な演出や扮裝をやつてゐるのだといふことである...
吉川英治 「折々の記」
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