...――一つは、うたゝ寝の夢に梅花を見たことである、早く梅が咲けばよいと念じてゐたせいでもあらう、夢裏梅花開...
種田山頭火 「其中日記」
...「本当に、よく似ていますぞえ」「誰に?」「成駒屋に――」「おお、嬉しい――あっ、痛い――同じ、抓(つね)るなら、裏梅の形に、抓って下さんせいな、あれっ――」深雪は、手さぐりに、自分の床へ入ろうとした...
直木三十五 「南国太平記」
...金銀の御佩刀(ごはいとう)――御召物の裏梅の紋所――並々ならぬ方とは存ずるが」主人も暫らくは判断に迷った様子です...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...徑四寸ほどの裏梅(うらうめ)の紋の附いた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...底に描いた裏梅の金蒔繪(まきゑ)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...北の瓦斯ビル裏梅月といふ天ぷら屋へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「片方は裏梅の彫りで片方は花菱(はなびし)だった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...柳沢の四つ花菱(はなびし)と裏梅の紋をちらした...
山本周五郎 「山彦乙女」
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