...それでもまだ彼の心中を裏切るべき優しさがありはしまいかとも思った...
芥川龍之介 「路上」
...その作家の期待を裏切るに相違ありません...
上村松園 「苦楽」
...有力なる其筋の刑事によって証明せられた事実を裏切る私の陳述が...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...だれかが仲間の者を裏切るなんてこたぁ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...これは裏切る行為だといったやましさはなかった...
高見順 「いやな感じ」
...或(ある)いは御厚意裏切ること無いかと案じています...
太宰治 「虚構の春」
...裏切るつもりか...
林不忘 「安重根」
...彼ら民衆の運動を裏切る奴らを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「この草原に家が建ったら厭(いや)だなア」と云っていたのを裏切るように...
林芙美子 「落合町山川記」
...わたしは良人を裏切るやうなことは決していたしません...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...裏切る恐れがあるからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...裏切る情熱しか知らない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...肉体が観念を裏切ることも許さぬ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...裏切るなら俺一人で裏切りたいと思っていたからなのだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...日頃の恋も情愛も一切女を裏切るための覆面であったか...
与謝野晶子 「産屋物語」
...裏切ったやつがまたいつか人を裏切り自分を裏切る日が来なければ倖せだと...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の恩顧(おんこ)を裏切るなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...おめえを裏切るようなことは...
吉川英治 「親鸞」
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