...併し僕には亦高きに翔らむとする心を裏切る可なり旺盛なるジンリヒ・エローテイツシユの興味がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...万々(ばんばん)裏切る様なことはあるまいと思ったのだ」「実に複雑な事件だね...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...またどうかして裏切るまいとしてやるやうな友達があらうとも思へませんね――あなたには家族があるかどうか知らんが...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...フランス王は裏切るのではないか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...)【2】(彼は彼自身の兄弟が彼を裏切るなどといふことは不可能であると自分できめこんだ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...決してそれを裏切るようなことはしないと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...文芸批評はそれ自身の本性を裏切るものである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...自分自身に裏切るような結果におわってしまう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...十八世紀にジェスタス子爵が自分はある悪党の後裔(こうえい)であると言った主張を裏切るものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分で自分を裏切るような不自然な態度が私を苦しめるのです...
夏目漱石 「こころ」
...「番頭は?」「仲間割れがしたか――主人の総七が裏切る様子でもあったので手を廻したのかも解りません」「引続いて頼んだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...永久にわたしに裏切る人だ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「最後の晩餐」
...裏切る情熱しか知らない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...観念が肉体を裏切ることを許さない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...人はお前たちを裏切る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...裏切ったやつがまたいつか人を裏切り自分を裏切る日が来なければ倖せだと...
吉川英治 「私本太平記」
...すぐ誓紙を裏切るなど...
吉川英治 「新書太閤記」
...またあなたという友を裏切るわけもない」道三は耳をつけて囁(ささや)いた...
吉川英治 「新書太閤記」
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