...此連續性と貫徹性とを裏切る樣な經過をとる一切の行動は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...お前は私の信頼を決して裏切るような男じゃない...
池谷信三郎 「忠僕」
...万々(ばんばん)裏切る様なことはあるまいと思ったのだ」「実に複雑な事件だね...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...彼は自分の信仰を裏切ることを肯(がえ)んじないで受難を選び...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼らが当選するや否や平素宣言してる信念に皆同じく裏切るだろうということを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「裏切る所存か」「議論は...
直木三十五 「南国太平記」
...そこには自分の自信を裏切るようなことは決してしていないのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...――又は仲間を裏切る心持になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もし、共働組が抜けたら、……いや、かならず裏切る...
火野葦平 「花と龍」
...彼女の好意的な報告を裏切るやうに思はれた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼女の美しい眼つきを裏切るような...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...喜々として他人を裏切る連中だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...彼女たちをもおのれ自らをも裏切るものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それを裏切ることはできないと云い張った...
山本周五郎 「さぶ」
...裏切るなら俺一人で裏切りたいと思っていたからなのだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...仲間の者を裏切るのだが...
吉川英治 「江戸三国志」
...部下を督戦して叫んでいる自己の言を裏切るものだし...
吉川英治 「三国志」
...裏切ったやつがまたいつか人を裏切り自分を裏切る日が来なければ倖せだと...
吉川英治 「私本太平記」
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