...屋根裏から顏を出して先生と呼ぶのは...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...さっきのぼって来た押入の天井裏から...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...和尚が見えないのは裏からO町の例の家に行ったのに相違ない...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...羅馬(ローマ)字を裏から見るような露西亜語のびらを自動車の腹へ掛けて...
谷譲次 「踊る地平線」
...裏から桜の花片がしきりに散りこんでくる...
種田山頭火 「旅日記」
...また去年やはり誤って屋根裏からおっこちたときと同じようなことがくり返されるのだろうと人々は推測した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...鳥居の裏から出て来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...狹(せま)い家の中は天井裏から床下まで調べあげましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつも常泉寺の裏から水戸邸の北のはずれに出た...
堀辰雄 「三つの挿話」
...ロンドンは裏から見たら恐ろしいところだよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...足の裏から冷い風が滲み込んで来る快くもない勢ひで...
牧野信一 「鏡地獄」
...私が此処に到着した晩に七郎丸の老父が納屋の天井裏から持ち出して箱から取り出して煤を払つた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...悪心は絶えず裏から潜んでくる...
三木清 「親鸞」
...裏から表から眺めまわして...
夢野久作 「少女地獄」
...掛(かけ)小屋の裏から柳町の横へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...丘の裏から夜の町へ担ぎ出した...
吉川英治 「大岡越前」
...何の希望もよろこびも足の裏から觸れて來ない...
吉川英治 「折々の記」
...陣屋の裏から山道をたどって...
吉川英治 「新書太閤記」
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