...いささかの苦痛もないかのように装うてはいたものの...
上村松園 「眉の記」
...そうして趣味に夢中になっている様(さま)を装うことが...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...自分の過失死を装う...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...あるいは店服のルバシカを脱いで詰襟を借着して学生風を装うものなどがあって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...鉄面皮を装う愚作者は...
太宰治 「鉄面皮」
...病人が再び安眠を装う...
谷崎潤一郎 「鍵」
...実験と検証とによる実地の実証を装うことは出来ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そしてそんなふうを装うのはいったいだれに対してだったか? 昔は古い服を着てやってきたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いかに初対面のときに豪傑風を装うとも...
新渡戸稲造 「自警録」
...つとめて政治的無関心を装うた上で何の差があろう...
服部之総 「福沢諭吉」
...無関係を装う様子があまりにも見え透いていたので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...宦官が人民に対する最大の憐愍を装う場合は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...少しふるえる様な強いて装うた平気さで云う...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...ちょうどよいほどに着なれた衣服に身を装うた大将は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼は上役の前で淳樸(じゅんぼく)を装うために国詞を使うのではあるまいか...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...いつも聞いていて聞かない風を装うことに決めていた...
矢田津世子 「父」
...特別に御自身一流の無技巧の技巧を装うてお帰りになるのでしたが...
夢野久作 「奥様探偵術」
...夫は実は眠りを装うておりましたものらしく...
夢野久作 「暗黒公使」
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