...だから死際(しにぎわ)の装いをしたのだ...
有島武郎 「小さき者へ」
...なにげなく群集に押されたる風を装い...
井上円了 「おばけの正体」
...波子がさりげないふうを装いながら...
高見順 「いやな感じ」
...ここは何とかして、愚色を装い、「本日は晴天なり、れいの散歩など試みしに、紅梅、早も咲きたり、天地有情、春あやまたず再来す」の調子で、とぼけ切らなければならぬ、とも思うのだが、私は甚(はなは)だ不器用で、うまく感情を蓋(おお)い隠すことが出来ないたちなのである...
太宰治 「作家の像」
...入口近くに座を占めたジャヴェリは豪奢(ごうしゃ)な装いを凝らしたうら若い西洋婦人と何か頻(しき)りに問答をしていたようであったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...光代は妙子の絢爛(けんらん)な装いを見上げ見おろしながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...―――今日の装いも...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...」彼は無関心を装いながらも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...美しい女の微笑も注意の行き届いた装いの中では...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...台湾笠に模様布をつけるという珍らしい装いは...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...」と彼は平気を装いながら答えた...
豊島与志雄 「囚われ」
...*76意識は無意識をさえ装いうる...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...画家の言うことがよくわからないというようにわざと装いながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...和洋装いづれを好まれますか四...
牧野信一 「回答」
...見慣れた大将の装いや旗印が見えなくなってごらん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこへ飛んで来た一人の旅装いの男が...
吉川英治 「江戸三国志」
...夫婦(ふたり)に旅装いを急がすがいい...
吉川英治 「私本太平記」
...また装いも腹巻にかえて...
吉川英治 「私本太平記」
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