例文・使い方一覧でみる「裃」の意味

...裃を着けて両刀をさした立派な武士が悠然として立っていた... 裃を着けて両刀をさした立派な武士が悠然として立っていたの読み方
田中貢太郎「魔王物語」

...真っ黒な赭顔にあゝ云う地色や光沢の素襖や大紋や裃（かみしも）を着けていた姿は... 真っ黒な赭顔にあゝ云う地色や光沢の素襖や大紋や裃を着けていた姿はの読み方
谷崎潤一郎「陰翳礼讃」

...その当日は数十軒（けん）の「筋目の者」たちは十六の菊（きく）のご紋章（もんしょう）の附いた裃（かみしも）を着ることを許され... その当日は数十軒の「筋目の者」たちは十六の菊のご紋章の附いた裃を着ることを許されの読み方
谷崎潤一郎「吉野葛」

...そして昔の経書や黄表紙がちょんまげや裃（かみしも）に調和しているように今の日本人にはやはりこれがふさわしいような気がする... そして昔の経書や黄表紙がちょんまげや裃に調和しているように今の日本人にはやはりこれがふさわしいような気がするの読み方
寺田寅彦「丸善と三越」

...嫁は駕籠に乘り其の前後には黒小袖に小紋の裃... 嫁は駕籠に乘り其の前後には黒小袖に小紋の裃の読み方
土井八枝「隨筆　藪柑子」

...あたかも裃（かみしも）をつけたようにきちんとしている... あたかも裃をつけたようにきちんとしているの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...斉彬は、居間へ入って、前からと、後方からと、袴を、裃を、女中に取らせながら、次の間の近習に「渡来物の、氷砂糖があったの」と、いった...
直木三十五「南国太平記」

...黒衣（くろご）の男が右手の隅に立てた書割の一部を引取ると裃（かみしも）を着た浄瑠璃語（じょうるりかたり）三人... 黒衣の男が右手の隅に立てた書割の一部を引取ると裃を着た浄瑠璃語三人の読み方
永井荷風「すみだ川」

...麻裃（あさかみしも）... 麻裃の読み方
野村胡堂「幻術天魔太郎」

...情愛の上にいくらか裃（かみしも）を着たものがあり... 情愛の上にいくらか裃を着たものがありの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...ステージの端のほうへ裃（かみしも）を着た福助がチョコチョコと出てきて... ステージの端のほうへ裃を着た福助がチョコチョコと出てきての読み方
久生十蘭「予言」

...裃（かみしも）に正装した神山外記が出迎えていた... 裃に正装した神山外記が出迎えていたの読み方
本庄陸男「石狩川」

...やつぱり裃の殿様に扮りたいね――とか... やつぱり裃の殿様に扮りたいね――とかの読み方
牧野信一「夜の奇蹟」

...ともかく裃は着て... ともかく裃は着ての読み方
牧野信一「夜の奇蹟」

...昔は袴（はかま）や裃（かみしも）の素地（きじ）として主に織られましたが... 昔は袴や裃の素地として主に織られましたがの読み方
柳宗悦「手仕事の日本」

...今日は継ぎ裃（かみしも）でゆこう... 今日は継ぎ裃でゆこうの読み方
山本周五郎「樅ノ木は残った」

...後世の裃（かみしも）に似る腰みじかな役者羽織を着... 後世の裃に似る腰みじかな役者羽織を着の読み方
吉川英治「私本太平記」

...裃（かみしも）ともみえ... 裃ともみえの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

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