...この壁に裂罅がある!(れっか)...
...彼女の心には裂罅がある...
...震災で地盤に裂罅が生じた...
...私たちの絆に裂罅が入ってしまった...
...夏になると車のフロントガラスに裂罅が入りやすい...
...いよいよ没落してしまうまでにはその火焔は幾度か新しい裂罅を開いて再び復活しようとあせり...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...芥子(けし)の花が死落(しにお)ち生木(なまき)の棺(くわん)に裂罅(ひび)の入(い)る夏の空気のなやましさ...
石川啄木 「心の姿の研究」
...生木(なまき)の棺(ひつぎ)に裂罅(ひび)の入る夏の空気のなやましさ...
石川啄木 「詩」
...一書には鐘を鋳た後に羊の血をもってその裂罅(れっか)に塗るという意味に使われているそうである...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...次いでそれが鋳物の裂罅から来る音響学的欠点を修正するためだということに考え及び...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...吸着した湿気やガスを駆逐しつつ裂罅(れっか)を埋めるかどうかは実験しなければ確かなことはわからない...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...岩石に関してはまだ皺襞(しゅうへき)や裂罅(れっか)の週期性が重要な問題になるが...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...裂罅、あるいは「われめ」の生成は皺襞と対立さるべきものでやはり一種の不安定によって定まるものであろうが、このほうの研究はまだきわめて進捗(しんちょく)していない...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...熔岩流の末端の裂罅(れっか)から内部の灼熱部(しゃくねつぶ)が隠見する状況の記述にふさわしい...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...やはり側面の裂罅からうかがわれる内部の灼熱状態を示唆的にそう言ったものと考えられなくはない...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...そんな所は地盤に裂罅の多い所なんだから...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...ウェーゲナー教授がグリーンランドの氷河の裂罅(クレバス)の中で発見したものである...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...ウェーゲナー教授がグリーンランドの氷河の裂罅(クレバス)の底で見付けたこの種の結晶の写真は有名である...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...あの全島を蔽(おお)っている氷山の裂罅(クレバス)の底で...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...最後に裂罅の底だから条件の変化も少くしてという風に考えて...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...羊の血をもって鐘の裂罅に塗るという説もあった...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...ピチリと裂罅(ひび)がはいって...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...ピチリと裂罅(ひび)がはひつて...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
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