...他人の罪を糺すとか裁くとか云ふ人達の一番の徳とされてゐる寛大と云ふのとはまるで違つた...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...自分が人を裁く者だなどとは夢にも思わずにいるのである...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...罪を裁くための手がかりというわけだな...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...法をもっても裁くことのできない囚人...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...慣例によって裁くことが認められていたので...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...人を裁くもんじゃない...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...――罪を知らぬ者だけが人を裁く...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...大事を誤りなく裁く者は...
山本周五郎 「落ち梅記」
...生涯の恩人ともいうべき友を裁く...
山本周五郎 「落ち梅記」
...御定法に代って「自分が罰する」自分が罪を裁く...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...明かに罪人を裁く法官の鋭さと搨抉(とうけつ)をもっていた...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...情でしょうか」「法は人の情を主として裁くべきかと訊くのか...
吉川英治 「大岡越前」
...人を裁く人毎日が賽日(さいじつ)のように...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...裁く力のない者に裁かれた者の不幸さが思いやられる...
吉川英治 「親鸞」
...見たいのじゃな」「いちばん困るのは、お処刑(しおき)は、どう決まるであろうと、私に訊いたら分るかとでも思うて、探るのでございます」「何事も、知らぬというておけ」「でも世間の衆は、よると触(さわ)ると、どう裁くか、わが身のことのように案じているので、時には、側で聞いていても、涙がこぼれることもございます...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...――これを裁くものは奉行所しかない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わしが裁くわけでも何でもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...人を裁くものは自分も裁かれなければならない...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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