......
饗庭篁村 「木曾道中記」
...樺太の夏に向きかかつた時拵らへた銘仙の單衣(ひとへ)に對(つゐ)の銘仙の袷羽織を着てゐるばかりだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...三藏は鶴子さんに拵へて貰つた袷羽織を著て居る...
高濱虚子 「俳諧師」
...鶴子さんに拵へて貰つた袷羽織をも重ねて丸くなつて小さいラムプの下で勉強した...
高濱虚子 「俳諧師」
...広栄はセルの単(ひとえ)に茶っぽい縦縞の袷羽織(あわせばおり)を着て...
田中貢太郎 「春心」
...もう朝晩に袷羽織(あわせばおり)がほしいような時節であった...
徳田秋声 「黴」
...時々袷羽織の欲しいような...
徳田秋声 「黴」
...もうセルの上に袷羽織でも引っ被(か)けようという時節であった...
徳田秋声 「爛」
...もう袷(あはせ)に袷羽織と云ふ時候であつたが晴代の前では話せない事もあるらしく...
徳田秋声 「のらもの」
...袷羽織着たきほどの寒さなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...小春日に照りつけられた袷羽織(あわせばおり)の背中(せなか)からしみ込んだような気がした...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...黒い結城(ゆうき)の袷羽織...
火野葦平 「花と龍」
...寢卷の上にはおつた袷羽織のなめらかな裏を通つて...
水野仙子 「道」
...袷羽織、メリンス襦袢お送りいたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...脱ぎ棄てた古渡唐桟(こわたりとうざん)の袷羽織...
森鴎外 「細木香以」
...夏日(かじつ)袷(あわせ)に袷羽織(ばおり)を著(き)て恬(てん)として恥じず...
森鴎外 「渋江抽斎」
...大額並(ならびに)黒絽夢想袷羽織(くろろむそうあわせばおり)勝久門弟中...
森鴎外 「渋江抽斎」
...糸織の袷羽織(あわせばおり)に...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??