例文・使い方一覧でみる「被」の意味

...腕力？」看護員はひしひしとその身を擁せる浅黄の半被（はっぴ）股引（ももひき）の... 腕力？」看護員はひしひしとその身を擁せる浅黄の半被股引のの読み方
泉鏡花「海城発電」

...それを以（もつ）て被（おほ）ふことも一法（いちほう）である... それを以て被ふことも一法であるの読み方
今村明恒「地震の話」

...推定被害者長吉の身許（みもと）については... 推定被害者長吉の身許についてはの読み方
江戸川乱歩「湖畔亭事件」

...被害者を錯乱に陥（おちい）らせ... 被害者を錯乱に陥らせの読み方
江戸川乱歩「探偵小説の「謎」」

...頬被りしたお客たちの怒号と拍手... 頬被りしたお客たちの怒号と拍手の読み方
太宰治「逆行」

...自分の頭に錆（さ）びた鍋（なべ）でも被（かぶ）っているような... 自分の頭に錆びた鍋でも被っているようなの読み方
太宰治「千代女」

...被（かぶ）っていた被衣（かつぎ）を... 被っていた被衣をの読み方
谷崎潤一郎「武州公秘話」

...草色の紐（ひも）つけし小紋縮緬（こもんちりめん）の被布（ひふ）を着たり... 草色の紐つけし小紋縮緬の被布を着たりの読み方
徳冨蘆花「小説　不如帰」

...「被疑者其他関係人を取調べるに当りては... 「被疑者其他関係人を取調べるに当りてはの読み方
戸坂潤「社会時評」

...無産者的被支配者の全多数のことであり... 無産者的被支配者の全多数のことでありの読み方
戸坂潤「日本イデオロギー論」

...其（そ）の態度（たいど）を心憎（こゝろにく）く思（おも）ふ若（わか）い衆（しゆ）が「俺（お）ら其（そ）の手拭（てぬげ）被（かぶ）つてこつち向（む）いてる姐樣（あねさま）こと寄（よ）せて見（み）てえもんだな」立（た）ち塞（ふさ）がつた陰（かげ）から瞽女（ごぜ）の一人（ひとり）へ揶揄（からか）つていつたものがある... 其の態度を心憎く思ふ若い衆が「俺ら其の手拭被つてこつち向いてる姐樣こと寄せて見てえもんだな」立ち塞がつた陰から瞽女の一人へ揶揄つていつたものがあるの読み方
長塚節「土」

...茶の中折（なかお）れを被（かぶ）っている... 茶の中折れを被っているの読み方
夏目漱石「草枕」

...被告人であるからというて直ちに犯人だと決して断言すべきではないのです...
浜尾四郎「彼が殺したか」

...此の泣いた被告は三村保三郎と云つて大阪の住人であつた... 此の泣いた被告は三村保三郎と云つて大阪の住人であつたの読み方
平出修「逆徒」

...御夫婦とも左様（そう）申しちゃ何ですけれど一寸変って被居（いら）っしゃいますから無理もありませんでしょうが... 御夫婦とも左様申しちゃ何ですけれど一寸変って被居っしゃいますから無理もありませんでしょうがの読み方
宮本百合子「お久美さんと其の周囲」

...かれはいかがせよと被仰下たく候」と委嘱してゐる... かれはいかがせよと被仰下たく候」と委嘱してゐるの読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...三好東安同様申合御介抱申上候様被仰付候... 三好東安同様申合御介抱申上候様被仰付候の読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...むしろを被（かぶ）って... むしろを被っての読み方
吉川英治「大岡越前」

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