...外国人はおのおのその認(みと)むるところの政府に左袒(さたん)して干渉(かんしょう)の端(たん)を開くの恐(おそ)れありしといわんか...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...甚しきは且つ一臂袒(ひたん)せざれば...
田中貢太郎 「続黄梁」
...さりとて全然彼の肉体万能説に左袒する訳には行きませんでした...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...常識を踏み躙(にじ)つて了ふ人達には私は左袒(さたん)しない...
田山録弥 「エンジンの響」
...文化に左袒すべきである人格は...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...死刑に左袒(さたん)すべき余地がどこにあるか...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...服左袒(〔ママ〕)...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...にわかに左袒(さたん)することの出来ぬのは勿論である...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...私は少年メニューインの掴(つか)んだバッハ魂の雄大端正さに左袒(さたん)する...
野村胡堂 「楽聖物語」
...右は百姓・町人に左袒(さたん)して思うさまに勢いを張れという議論なれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...本論は私立に左袒したるものなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...右の偏袒(かたはだぬぎ)となり...
三木竹二 「いがみの権太」
...右の偏袒(かたはだぬぎ)になりて白木綿の腹巻を見せ...
三木竹二 「いがみの権太」
...これから往く所があると偏袒(かたはだぬぎ)となり...
三木竹二 「明治座評」
...商客諾(うべな)えば彼ら大いに火を焚き袒(かたぬ)ぎて繞(めぐ)り坐り煙草を吸う...
南方熊楠 「十二支考」
...此種の横暴には我輩大左袒大賛成である今に新円本出版の続出するのは何故か円本の全盛期は昨年の夏秋頃で...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...私はどっちにも左袒出来ません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかし後にはこれに左袒(さたん)するものも多くなって...
森鴎外 「渋江抽斎」
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