...僕にはどちらにも左袒(さたん)出来ない...
芥川龍之介 「東西問答」
...誰か僕の為に自獣樽を発し一杓の酒を賜ふものはないか? 少くとも僕の僻見に左袒(さたん)し...
芥川龍之介 「僻見」
...甚しきは且つ一臂袒(ひたん)せざれば...
田中貢太郎 「続黄梁」
...常識を踏み躙(にじ)つて了ふ人達には私は左袒(さたん)しない...
田山録弥 「エンジンの響」
...かれ等は袒(はだぬぎ)になつたり...
田山花袋 「日光」
...文化に左袒すべきである人格は...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...政党の資本家的本質に左袒して...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...無条件に天然色映画の左袒者になれると思う...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...容易にわたくしの解説に左袒(さたん)するであろう...
永井荷風 「雪の日」
...本論は私立に左袒したるものなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...政黨の一方が兵力に依頼して兵士が之に左袒するの一事なり...
福沢諭吉 「帝室論」
...雑報などにおいて各々その左袒(さたん)する説に応援し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...右の偏袒(かたはだぬ)ぎたる手を下手(しもて)に突つ張り...
三木竹二 「いがみの権太」
...右の偏袒(かたはだぬぎ)になりて白木綿の腹巻を見せ...
三木竹二 「いがみの権太」
...髻節(もとどり)をつかまへられしまま一つ廻る中に右の偏袒(かたはだぬぎ)となる...
三木竹二 「いがみの権太」
...これから往く所があると偏袒(かたはだぬぎ)となり...
三木竹二 「明治座評」
...正弘は彼に於て概ね開国論に左袒し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...後光も無く偏袒(へんたん)もせず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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