例文・使い方一覧でみる「袍」の意味

...若殿忍男（おしを）が白袍赤馬自ら出て騎土に號令を傳へる... 若殿忍男が白袍赤馬自ら出て騎土に號令を傳へるの読み方
伊藤左千夫「古代之少女」

...黒衣長袍（こくいちようほう）ふち広き帽を狙撃（そげき）す... 黒衣長袍ふち広き帽を狙撃すの読み方
上田敏上田敏訳「海潮音」

...彼のめぐりに輝ける被袍廣げておほひ去る... 彼のめぐりに輝ける被袍廣げておほひ去るの読み方
ホーマー　Homer 土井晩翠訳「イーリアス」

...灰塵更に美はしき軍袍の上まみれつく... 灰塵更に美はしき軍袍の上まみれつくの読み方
ホーマー　Homer 土井晩翠訳「イーリアス」

...きらびやかな大僧正の袍衣（ほうい）ではなく... きらびやかな大僧正の袍衣ではなくの読み方
ドストエーフスキイ中山省三郎訳「カラマゾフの兄弟」

...木（こ）の葉（は）が陰翳（かげ）を落（お）として呉（く）れぬ冬（ふゆ）の夜（よ）には覘（ねら）うて歩（ある）く彼等（かれら）は自分（じぶん）の羞耻心（しうちしん）を頭（あたま）から褞袍（どてら）で被（おほ）うて居（ゐ）る... 木の葉が陰翳を落として呉れぬ冬の夜には覘うて歩く彼等は自分の羞耻心を頭から褞袍で被うて居るの読み方
長塚節「土」

...包の中には試しに袖（そで）を通したばかりの例の褞袍（どてら）と平絎（ひらぐけ）の寝巻紐（ねまきひも）が這入（はい）っているだけであったが... 包の中には試しに袖を通したばかりの例の褞袍と平絎の寝巻紐が這入っているだけであったがの読み方
夏目漱石「明暗」

...その時袖畳（そでだた）みにして下女が衣桁（いこう）へかけて行った袍（どてら）が眼に入（い）った... その時袖畳みにして下女が衣桁へかけて行った袍が眼に入ったの読み方
夏目漱石「明暗」

...袍（どてら）を見較（みくら）べると共に... 袍を見較べると共にの読み方
夏目漱石「明暗」

...寒ければ綿袍（どてら）を着ても用が足り... 寒ければ綿袍を着ても用が足りの読み方
新渡戸稲造「自警録」

...... の読み方
萩原朔太郎「郷愁の詩人　与謝蕪村」

...おおかめさんが寝間着に寛袍（どてら）をはおって... おおかめさんが寝間着に寛袍をはおっての読み方
長谷川時雨「鉄くそぶとり」

...良清（よしきよ）も同じ靫負佐（ゆぎえのすけ）になってはなやかな赤袍の一人であった... 良清も同じ靫負佐になってはなやかな赤袍の一人であったの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...百花戦袍（かせんぽう）を着... 百花戦袍を着の読み方
吉川英治「三国志」

...袍（ほう）を血まみれに汚して戻ってきたが... 袍を血まみれに汚して戻ってきたがの読み方
吉川英治「三国志」

...見事な一領の錦袍（きんぽう）をとって彼に与えた... 見事な一領の錦袍をとって彼に与えたの読み方
吉川英治「三国志」

...「これはわが成都で産する蜀錦（しょっきん）の戦袍である... 「これはわが成都で産する蜀錦の戦袍であるの読み方
吉川英治「三国志」

...身に瓔珞（ヨウラク）紅錦（コウキン）ノ袍ヲ着... 身に瓔珞紅錦ノ袍ヲ着の読み方
吉川英治「三国志」