...――床(とこ)わきの袋戸棚(ふくろとだな)に...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...」おくみは袋戸棚の前に坐つて...
鈴木三重吉 「桑の実」
...袋戸棚を開けてウヰスキーをお出しになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...不釣合いに厳(いか)つい床や袋戸棚(とだな)などちょっと擬ったところがあった...
徳田秋声 「仮装人物」
...押入の鴨居(かもい)の上にも余地のないまでに袋戸棚(ふくろとだな)が設(しつら)われ...
徳田秋声 「縮図」
...袋戸棚の上には硝子の人形棚があり...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...月に一二度ぐらいずつ袋戸棚(ふくろとだな)から出して...
夏目漱石 「永日小品」
...東側に六尺の袋戸棚(ふくろとだな)があって...
夏目漱石 「変な音」
...左が袋戸棚(ふくろとだな)になっていた...
夏目漱石 「門」
...袋戸棚の唐紙でも貼って貰いたいと言うのかい」東作は煙草盆を引寄せて一服吸付け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺の勝ちだ」三尺の床の間の下の袋戸棚を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...袋戸棚の傍らの柱のそばの紙張の壁の上に...
久生十蘭 「魔都」
...どこかにしまわれてあるような気がして袋戸棚や茶棚をさがして見たが...
室生犀星 「津の国人」
...床の間の脇の袋戸棚の中から...
森鴎外 「金貨」
...鶴原未亡人は立ち上って袋戸棚から洋酒の小瓶を取り出して来てふるえる手で私に小さなグラスを持たした...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...袋戸棚の手提金庫は...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...家の中でごく密(ひそ)やかに袋戸棚でも開(あ)けたような辷(すべ)り音(ね)がした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...袋戸棚の中をのぞきこみ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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