...その小さな袋戸棚をあけて...
高見順 「いやな感じ」
...押入の鴨居(かもい)の上にも余地のないまでに袋戸棚(ふくろとだな)が設(しつら)われ...
徳田秋声 「縮図」
...――押入の横の袋戸棚の上には...
豊島与志雄 「聖女人像」
...床の方にも同じ袋戸棚と...
直木三十五 「南国太平記」
...左が袋戸棚(ふくろとだな)になっていた...
夏目漱石 「門」
...袋戸棚(ふくろとだな)を開(あ)けた...
夏目漱石 「門」
...妻君が袋戸(ふくろど)の奥からタカジヤスターゼを出して卓の上に置くと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それは袋戸棚に入れてあったので幸い助かりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...袋戸棚の唐紙(からかみ)でも貼つて貰ひたいと言ふのかい」東作は煙草盆を引寄せて一服吸付け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...袋戸棚の傍らの柱のそばの紙張の壁の上に...
久生十蘭 「魔都」
...殺さないで下さいッ! (さがって行った床の間の袋戸に手を突っこんで...
三好十郎 「冒した者」
...どこかにしまわれてあるような気がして袋戸棚や茶棚をさがして見たが...
室生犀星 「津の国人」
...袋戸棚から蚊遣香を出して取り換えて...
森鴎外 「蛇」
...「いつもの通りですから独りで結構よ」と廊下から声をかけて父の居間へ入り袋戸棚からスーツケースを下した...
矢田津世子 「父」
...その上下の袋戸と左側の二間一面の押し入れに立てられた新しい芭蕉布の襖(ふすま)や...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...廊下の突き当りの袋戸から蚊帳と蒲団を出して応接間に敷いて...
夢野久作 「ざんげの塔」
...金砂子(きんすなご)の袋戸棚...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...袋戸棚(ふくろとだな)を開(あ)けて...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索