...すると薄い足袋の裏へぢかに小石が食ひこんだが...
芥川龍之介 「トロツコ」
...ゴムの手袋を出してはめ...
海野十三 「地獄の使者」
...「その袋があんたを救ってくれるのよ」美しい運転手が振り向いて答えた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...地下足袋(じかたび)...
太宰治 「たずねびと」
...腰の袋に入れていた食物を摘(つま)みだして喫(く)いはじめた...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...腰の袋に一羽の山鳥を獲っているだけで他に何も獲っていないので...
田中貢太郎 「忘恩」
...そうして足袋の先きに齒を當てながらじやれ付かうとした...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...お袋は、これまでに骨折って、幼(ちいさ)い芳太郎を育てて来ても、芳太郎の頭脳(あたま)にはまだ田舎にいる母親のことが、時々憶い出されているということや、今の親父と折合いの悪いことなどを言い出して零(こぼ)した...
徳田秋声 「足迹」
...おつぎは「おゝ冷(つめ)てえ」といひながら竈(かまど)の口(くち)から捲(まく)れて出(で)る(ほのほ)へ手(て)を翳(かざ)して「今朝(けさ)は芋(いも)の水(みづ)氷(こほ)つたんだよ」とお袋(ふくろ)の方(はう)を向(む)いていつた...
長塚節 「土」
...これだと薄いプラスチックの袋一枚ですむ...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...暑いところをわざわざ新らしい白足袋(しろたび)まで穿(は)いたものと知れた...
夏目漱石 「門」
...平次に注意された戸袋の蔭は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...足袋の白さがまわりを明るくするほど...
久生十蘭 「西林図」
...左の手を隠袋(かくし)へ差入れ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...白い袋にいろいろの針...
三浦環 「お蝶夫人」
...「殿方とちがって私たちの方はいつも猫を袋ごと買わされておりますもの」とも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それがおめえの袋の中から出てきたんだ」栄二は笑った...
山本周五郎 「さぶ」
...その足袋を持って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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