...重(かさ)ね厚(あつ)の大刀が大袈裟(おおげさ)に左近を斬り倒した...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...友だち いやに大袈裟(おほげさ)だぜ――かう静になつて見ると...
芥川龍之介 「世之助の話」
...ト何も大袈裟に云ふ必要もないが...
石川啄木 「雲は天才である」
...」美濃は寝たままで思いきり大袈裟(おおげさ)に背伸びした...
太宰治 「古典風」
...苦しくもないのに大袈裟に呻いて...
太宰治 「善蔵を思う」
...そんな大袈裟な悪ふざけみたいな事までして無理に自分の喜びをでつち上げるのはイヤだつた...
太宰治 「津軽」
...衆生の恩恵に感謝せずにはゐられないのである(これを具体的にいへば袈裟のおかげである)...
種田山頭火 「行乞記」
...かれは僧衣(ころも)の上に袈裟(けさ)をかけて...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...そして大袈裟(げさ)な身振りをやってるクリストフの姿を見...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「大袈裟(おおげさ)な事ばかり云う男だ」「だって君の顔だって...
夏目漱石 「二百十日」
...子分達はさすがにそれほど大袈裟には用意しませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...輪袈裟(わげさ)を掛けた切髪の女の後ろ姿ではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに眼をつける惡者があれば隨分大袈裟(げさ)なことも企(たく)まないとは限りません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな大袈裟なことをしたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...袈裟を舒(の)ばせば格別大きくなる...
南方熊楠 「十二支考」
...話といふのも本当は大袈裟(おおげさ)な位と...
森鴎外 「そめちがへ」
...そうしてあとには大袈裟(おおげさ)な身ぶりを入れて喋舌っている叔父の...
夢野久作 「鉄鎚」
...まえの一人を袈裟(けさ)がけに斬り捨てた...
吉川英治 「剣難女難」
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