...石の袈裟(けさ)の落葉を払って...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...若しこのおほ袈裟な口調(くてう)で自分の考へを發表すれば...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...九十余りの骸骨のやうな山下管長が緋の袈裟(けさ)を被(かぶ)つて...
薄田泣菫 「茶話」
...試殿中監賜紫袈裟僧伊斯遠く玉舍の城より中夏に來り...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...ずいぶん大袈裟(おおげさ)な永い思案の素振りであった...
太宰治 「火の鳥」
...大袈裟だったかな? どうも...
太宰治 「服装に就いて」
...あたしの泣きかたが大袈裟で...
太宰治 「律子と貞子」
...まだ/\袈裟を質入しても二三日は食べてゐられるが...
種田山頭火 「行乞記」
...坊主がにくければ袈裟(けさ)まで憎い...
中里介山 「大菩薩峠」
...まあだ壯(さかり)だからそんでも何處(どこ)へか拵(こしら)えたかえ」輕微(けいび)な瘡痍(きず)を餘(あま)りに大袈裟(おほげさ)に包(つゝ)んだ勘次(かんじ)の容子(ようす)を心(こゝろ)から冷笑(れいせう)することを禁(きん)じなかつた醫者(いしや)はかう揶揄(からか)ひながら口髭(くちひげ)を捻(ひね)つた...
長塚節 「土」
...たいへん大袈裟なことになるが...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...子分達はさすがにそれほど大袈裟には用意しませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間もなく椎茸髱――と言ふのは大袈裟(おほげさ)ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘一人を殺す武器にしては大袈裟(おおげさ)すぎます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな絲は何處にあると思ふ」「坊主の袈裟(けさ)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中尾は大袈裟に頭をかいた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...褪(さ)めて落ちついた緋(ひ)の色の大幅(おほはヾ)の襦子を印度の袈裟のやうに...
與謝野寛 「梅原良三郎氏のモンマルトルの画室」
...源氏閣(げんじかく)の上から袈裟斬(けさぎ)りになって真下(ました)へ落ち...
吉川英治 「神州天馬侠」
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