...嫁の着物の衿糸(えりいと)を締めなどした...
徳田秋声 「足迹」
......
野村胡堂 「楽聖物語」
...衿白粉が黒ずんで...
林芙美子 「清修館挿話」
...はげしい衿持(きんじ)を持っているものと見え...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...三つ重ねの襞衿(ひだえり)をつけた六十歳ばかりの男が...
久生十蘭 「ハムレット」
...私の唯一つの飾である眞珠の衿留(えりどめ)を着けた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...浅黄の衿は白いくびにじゃれる蛇の様になよやかに巻きついて手は二の腕位まで香りを放ちそうに出て腰にまきついて居る緋縮緬のしごきが畳の上を這って居る...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...羽織の衿を直すようにしながら囁いた...
宮本百合子 「刻々」
...◎夜具の白いキャラコ衿(えり)は寿江が伺って来たので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十載想青衿...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...こうすると衿元のゆるみで猫背のつん出た頸のあたりが全で抜きえもんでもしているようにみえる...
矢田津世子 「神楽坂」
...垢(あか)じみた毛糸の衿巻(えりまき)を頭から頸(くび)へぐるぐる巻きつけていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...寒藤先生はモーニングの衿のところを...
山本周五郎 「季節のない街」
...――ああ胸か」増田は衿をひろげて...
山本周五郎 「季節のない街」
...小幾は顔や衿を拭きながら...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...現に弥九郎の着物の衿を眼にもとまらず」「とんでもない」半之助は手を振った...
山本周五郎 「半之助祝言」
...かよの上にのしかかっている蔵人の衿(えり)を掴み...
山本周五郎 「風流太平記」
...顔や衿がこころよくほてってきた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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