...彼の健康が衰頽している...
...最近、その会社の業績が衰頽していると言われている...
...売り上げの衰頽を防ぐために新しい商品を開発した...
...建物が老朽化して、衰頽してきた...
...この地域には昔は栄えていたが、今では衰頽してしまった...
...かくて第一期社會主義運動は衰頽の氣運と共に明治三十九年を迎へた...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...蒲生君平高山彦九郎の輩(はい)をして皇室の衰頽を歎ぜしめ勤王の大義を天下に唱えしむるにおいて最も力ありしものは嗚呼(ああ)夫(そ)れ忠臣楠氏(なんし)の事跡にあらずして何ぞや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...教育を衰頽させ、その土地の道徳を腐敗させる機械を据付けている...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その皺くちやな皮膚の上に見られる衰頽と気力との激しい挌闘(かくとう)の影は...
薄田泣菫 「茶話」
...ちょうどレスターの衰頽が彼のために輝かしい未来の道を開けてくれたと思われたそのとき――その瞬間に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...衰頽(すいたい)と不潔と叫喚と重苦しい空気と...
田山花袋 「一兵卒」
...四十が来ても四十一が来ても別に心持の若々しさを失わないのみならず肉体の方でもこれと云って衰頽(すいたい)の兆候らしいものは認めないつもりでいた...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...彼女は自分の衰頽(すいたい)に気づいていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...芸術小説の衰頽と云ったまでである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...一時衰頽せざるを得なかった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...文化(ぶんか)以後に及びて忽(たちま)ち衰頽(すいたい)を醸(かも)すに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...大正三年稿衰頽期の浮世絵一浮世絵は寛政(かんせい)文化(ぶんか)の盛時を過ぎ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...過去の繁華を夢に見つゝ心地よく衰頽の平和に眠つて行く此の長崎に来い………と諭(さと)してくれるやうにも思はれた...
永井荷風 「海洋の旅」
...同時に静止と満足と衰頽との如何に懐しいものであるかを感ずる...
永井荷風 「海洋の旅」
...衰頽に向ひつつあり...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「ドゥイノ悲歌」
...十六世紀の初頭にはその商業はアントワアプの競争の下に衰頽し始めた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かかれば到底合祀の好結果は短日月に見るを得ざる、そのうちに人心離散、神道衰頽、罪悪増長、鬱憤発昂、何とも名状すべからざるに至らんことを杞憂す...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...如何に頭腦の無い「實際家」の集團によつて國民が衰頽(デジエネレエト)するかを知らないのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??