...彼の健康が衰頽している...
...最近、その会社の業績が衰頽していると言われている...
...売り上げの衰頽を防ぐために新しい商品を開発した...
...建物が老朽化して、衰頽してきた...
...この地域には昔は栄えていたが、今では衰頽してしまった...
...かくて第一期社會主義運動は衰頽の氣運と共に明治三十九年を迎へた...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...宗教のかくのごとく衰頽せる原因は他なし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...葡萄牙(ポルトガル)は漸次衰頽し...
大隈重信 「日本の文明」
...ちょうどレスターの衰頽が彼のために輝かしい未来の道を開けてくれたと思われたそのとき――その瞬間に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...実に国家元気衰頽の原因となり...
田山録弥 「文壇一夕話」
...まったく衰頽(すいたい)した顔だちだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その衰頽期といふことは又一種の特殊性を持つて居ります...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...芸術的小説の衰頽(すいたい)...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...一時衰頽せざるを得なかった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...浮世絵はその錦絵(にしきえ)なると絵本なるとを論ぜず共に著しき衰頽(すいたい)を示せり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...歴史的に見れば一時文學の衰頽期を現出したこと等が...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...衰頽していつたかを辿ることで満足しなければならぬ...
平林初之輔 「文学方法論」
...十六世紀の初頭にはその商業はアントワアプの競争の下に衰頽し始めた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わしがもしあの『衰頽』とか『終焉』とかいうことを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...かかれば到底合祀の好結果は短日月に見るを得ざる、そのうちに人心離散、神道衰頽、罪悪増長、鬱憤発昂、何とも名状すべからざるに至らんことを杞憂す...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...そうしてかかる制度の許(もと)に美への認識は衰頽(すいたい)する一途だからである...
柳宗悦 「工藝の道」
...ですから工藝の分野が衰頽しては美の時代は来ないのです...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...しかも民藝の命脈が著しく衰頽してきた今日...
柳宗悦 「民藝四十年」
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