...彼の健康が衰頽している...
...最近、その会社の業績が衰頽していると言われている...
...売り上げの衰頽を防ぐために新しい商品を開発した...
...建物が老朽化して、衰頽してきた...
...この地域には昔は栄えていたが、今では衰頽してしまった...
...かくて第一期社會主義運動は衰頽の氣運と共に明治三十九年を迎へた...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...葡萄牙(ポルトガル)は漸次衰頽し...
大隈重信 「日本の文明」
...教育を衰頽させ、その土地の道徳を腐敗させる機械を据付けている...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私の弟子を取った目的は我が木彫(もくちょう)の勢力を社会的に扶植しようということにあったというよりも我が木彫芸術の衰頽(すいたい)を輓回(ばんかい)するということにあったので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...衰頽(すいたい)と不潔と叫喚と重苦しい空気と...
田山花袋 「一兵卒」
...どんなに御衰頽の時でも...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...一時衰頽せざるを得なかった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...大正三年稿衰頽期の浮世絵一浮世絵は寛政(かんせい)文化(ぶんか)の盛時を過ぎ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...技巧的には衰頽(すいたい)を見せないまでも...
野村胡堂 「楽聖物語」
...かかる請求は最近四十年間に急速に増大し、その時以来、農業の衰頽、人口の減少、及ひコンスタンチノウプル正金送附量の減少が起っている、と云われている1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは衰頽と終焉と消滅との夕栄えにひたされた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...わしがもしあの『衰頽』とか『終焉』とかいうことを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...これを神道全体の衰頽と言うべしと断ぜられたるは...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...判断の慾望が衰頽して来ているかということが私たちの深い自省を促す点であると思う...
宮本百合子 「おのずから低きに」
...もし民藝が衰頽するなら...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...仮りに今朝鮮が勃興し日本が衰頽し...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しかも民藝の命脈が著しく衰頽してきた今日...
柳宗悦 「民藝四十年」
...後年この祭式が衰頽(すいたい)して...
柳田国男 「海上の道」
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