...これはいつも表門の番をしているのだが...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...川手邸の表門と裏門と塀外(へいそと)とを固めることになったし...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...表門も裏門も塀のまわりも...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...表門の方に人のけはいがしてジョニーが駈(か)けて行ったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...粉屋の後ろに表門がしめられた時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...表門の上に口を開(あ)いてる怪物...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...表門をがらりとあけるから御客かと思うと桐畠の方で笑う声がする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...君を追いかけて表門の方へ行った連中もいるから...
三好十郎 「その人を知らず」
...夢の中へと閉(つぼ)んだ」二十二 白木の寝台翌る朝まだ夜が明け切らぬうちに王宮の表門が左右に開いて二人の騎兵が駈け出しましたが...
夢野久作 「白髪小僧」
...表門に飛び出しましたが...
夢野久作 「白髪小僧」
...そして裏門か表門かわからないが...
吉川英治 「大岡越前」
...表門裏門から提灯(ちょうちん)や松明(たいまつ)をかざしてなだれ込んだ奉行所の手勢の声が...
吉川英治 「篝火の女」
...――さっと身を沈めるような形をとると、総勢は秩序ある分列を作って、一方は裏門へ、一方は表門へ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――おおっ、表門に、裏門に、凡(ただ)ならぬ気配がする』『えっ! ……』恟(ぎょ)っとして丈八は立ち竦(すく)んだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...較べものにはなるまい」「もう表門は閉まっているけれども...
吉川英治 「宮本武蔵」
...表門ではなるまい...
吉川英治 「夕顔の門」
...山手通りの俗に桜並木とよばれる植木会社の表門通りから...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...表門から女生徒の門へぐるりと廻って行って...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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