...鬼を蹈(ふ)まえて立っている帝釈天は公の武勇を表象するものであり...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...顔は生活気分を表象する...
種田山頭火 「其中日記」
...考えようではなかなか美しいと思われるのもあるがしかしいずれにしても実に瞬間的(エフェメラル)な存在を表象するようなものばかりである...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...弛緩の極限を表象するような大きな欠伸(あくび)をしたときに車が急に止まって前面の空中の黄色いシグナルがパッと赤色に変った...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...一点が甲運動をなし同時に甲の占めている相対空間が乙運動と方向が相反し且つ乙運動と同等な丙運動をなすと表象することによって...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...「表象する」などという学術語を使うために...
戸坂潤 「思想としての文学」
...次に吾々は空間内の対象なくしても空間を表象することは出来るが空間がないということは表象出来ない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...即ち一点から次第次第に凡ゆる部分を生産しそれによって始めて線という直観を示すことによらなければそれを表象することは出来ない」...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...句の表象する言葉の外周に書きこまれている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...言語の表象する聯想(れんそう)性を利用して...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...独逸学生の青春気質を表象する...
萩原朔太郎 「夏帽子」
...作家の名前からその作品を表象するのは...
萩原朔太郎 「名前の話」
...おのづから夢の中に變貌して表象する...
萩原朔太郎 「夢」
...あらゆる時間性を超越した神の動作を時間性の制約の下に立つ人間的文化的生の型に嵌めて表象するのであつて...
波多野精一 「時と永遠」
...二つの音が相繼續すると判斷される場合に我々の表象する音と音との關係は...
三木清 「認識論」
...ただ一は他が明晰に判明に所有するものを闇冥に混雜に表象するといふだけである...
三木清 「認識論」
...一家の柱を表象するかのような...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その像はいかにも神秘と荘厳を表象するもののように見える...
山本周五郎 「日本婦道記」
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