...和作はその眼に表情のないのに驚いた...
犬養健 「朧夜」
...俳優のような表情のないのが物足りないと云えば云うものの...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...折々表情のない目を挙(あ)げて...
徳田秋声 「新世帯」
...表情のない能面みたいなその顔が...
豊島与志雄 「絶縁体」
...もし表情のない寫生其まゝを見せれば寫生としてだけの價値は保たれやうけれど...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...表情のない眼でぢつとソオルの方を見守りながら...
南部修太郎 「死の接吻」
...表情のない顔をしていた...
林芙美子 「田舎がえり」
...表情のない死者の顔は...
林芙美子 「浮雲」
...表情のない世界、そしてある表情はこのやうに奇妙なものばかりである...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...随つて自から表情のない顔面なのである...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...呼ばれたものは表情のない削(そ)げた頬(ほお)をこちらに向けた...
本庄陸男 「石狩川」
...完全に表情のない顔になっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...表情のない表情でしか自分の気持をあらわせなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...表情のない仮面のような顔であった...
本庄陸男 「石狩川」
...表情のない表情を...
本庄陸男 「石狩川」
...その表情のない顔を...
山川方夫 「菊」
...いつもは表情のない顔がにわかにひきしまり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...表情のない彼であったが...
吉川英治 「黒田如水」
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